新年あけましておめでとうございます。会長の御手洗顕です。
恒例の社友会新年会に沢山の皆様にご参集いただきありがとうございます 。皆様の元気なお顔を拝見し大変うれしく思っています。
またご多忙の中会社からは奥田会長、高橋社長、大西専務、深堀執行役員のご出席を賜り誠にありがとうございます。
また常日頃の会社からのご支援に対し深くお礼申し上げます。
　さて昨年の日本経済はアベノミクスのおかげで、懸案であったデフレを脱却も進み、 　久しぶりに明るい気持ちで新年を迎えることが出来ました。 すでに最高決算の予測を発表している会社もございます。 今年は本格的な景気回復を是非期待したいと思います。
我々の最大の関心事ごとである我がシャープはどうでしょうか。 昨年は金融機関からの支援や増資により資金繰りの最悪の状況は脱したように思われました。 今年は是非とも本業で反転攻勢の年となっていただくように期待しております。後ほどの、会長・社長の話に期待しております。
　社友会は着実に成長しており、全国で5200人を超える大きな人数となりました。
本部3179名、東北136名、栃木384名、東京662名、中部198名、広島503名、九州152名となりました。
ただ会員増加のスピードがここにきて鈍ってきています。入会率低下と退会者の増加が主な原因です。 色々な理由があると思いますが、 今年はこの現象に歯止めをかける取り組みに重点的に推進していきたいと思っています。 魅力ある社友会とは何か、社友会への期待は何か、それに応える活動をしていきたいと思います。
　昨年はメール便での情報発信やホームページを刷新して情報提供に力を入れてきました。本年はそれに加え、 皆様の関心の高い会社の情報を会社の協力を得てタイムリーにお伝えしていきたいと思います。
　また懸案であった社友会分室を田辺工場1階に借りることが出来ました。同好会活動の同時開催や狭さも解消いたしました。 これを機に同好会の入会を促進するため、体験会を実施してまいります。まだ同好会に参加されていない方はこの機会に 是非社友会事務室へお越しください。
また奈良在住の会員が多くいますので奈良分室の設置を検討してまいります。まず場所の確保を会社にお願いしております。 本年中に実現したいと考えております。
　引き続き社会貢献活動を積極的に行い、社会への恩返しとシャープイメージアップに貢献していきたいと思います。 本日は東日本大震災の津波到達点を後世に伝える桜ライン３１１への協賛をお願いしております。是非協賛金カンパにご協力お願いします。
　社友会は会社の最大の応援団です。現在バイシャープでささやかですが貢献しております。元世話になった会社に 　恩返ししたいという声を多数いただいております。会員の知見や経験を活かした貢献が出来れば素晴らしいと考えております。 　できれば会社とともにこういったことも検討していきたいと思います。
　先週シャープの社業発展に多大な貢献を果たした鷲塚元副社長がお亡くなりになりました。75才でした。誠に残念なことです。 　心よりご冥福をお祈りします。
やはり健康は第1です。 本年の皆様の健康とご多幸をお祈りし新年の挨拶とします。
ご清聴ありがとうございました。

　新年明けましておめでとうございます。 昨年6月から社長をさせていただいている高橋です。よろしくお願いいたします。
本日は大変多数のＯＢの方々のご出席をいただきありがとうございます。
　最初に自己紹介させていただきます。
・1980年シャープ入社 社長になったときには営業・マーケティングのプロと言われましたが出身は技術です。営業は最後の方で少しやっただけです。 複写機のメカの技術開発で毎日ドライバーを握り工場の床を這いつくばっていました。（都合16年）
・その後複写機で商品企画を2年弱やり、97年米国へ商品企画として行きました。約4年間いて複写機の社内分社の副社長として 米国人社長の下で働きました。それが営業を行った初めてです。
2001年4月に帰国、やはりドキュメント事業本部でした。その後中国の複写機の工場（ＳＯＣＣ）に2年半おり、 都合27年間ドキュメントに携わってきました。 ですからなかなか他の部門の方と顔を合わす機会が無かったわけです。
・2007年4月に中国から帰国し始めてドキュメント以外の八尾の副本部長兼調理事業部長に着任しました。 当時八尾は非常に厳しい時代で、シャープはいつまで白物を続けるんだと言われた時代です。
・2008年9月に健康・環境システム本部長となりましたが、直後の9/15にあのリーマンショックで大変な時期でした。 そんな時以前に浅田元副社長に聞いた「天よ我に七難八苦を与えたまえ」というう人が居ると言われことを思い出し頑張りました。 そんな中、プラズマクラスターイオン発生器と円高が助けてくれました。プラズマクラスターは以前から準備されていたものですが、 半年300台しか売れないと言われた中、26万台売れました。 皆様のおかげでドキュメントを抜いてトップの稼ぎ頭の本部となりました。 やはり八尾の皆さんの力、協力会社の皆さんの力で出来ものです。
・その後南北アメリカのトップとして大型ＴＶの立ち上がり時期に赴任、2012年4月に帰国しました。
次に皆様の関心の高い会社の状況をお話しします。
昨年10～11月にかけて公募を行いました。
2013年3月の自己資本比率は6％で（業界では20％以上必要と言われている）、ネット・デット・エクイティ・レシオ（注：ネット有利子負債と株主資本の比率）は 7.7倍というう瀕死の状態であり、投資対象とならないため自分で資金調達できず、全部が銀行借り入れです。 よく金融機関が貸してくれたと思います。5000億円近い金額ですからシャープが消えてなくなれば間違いなく銀行経営陣は飛びます。 それでも貸してくれた。これには本当に報いなければいけないと思います。 その後公募と並行して第3者割当で1500億円以上の出資をいただきました。グローバルオファーリングのロードショー（投資家へ説明して廻る）を 大西専務と行ったわけですが、投資家は皆シャープの技術を信頼してくれた人達でした。（技術は開発研究部門だけでなく、生産、営業サービスからの開発等への フィードバックなどすべて技術開発へつながる）
皆様方先輩やもっと前の先輩達が培ったシャープという技術のある会社に投資してくれたわけです。
ラッキーだったのはアベノミクスのおかげで大手投資家が日本への投資を拡大する潮流とシャープの技術の両方が相まって公募は大成功したと思います。 これには絶対に恩返ししなければいけないと思いました。すべての投資家、融資会社、販売していただいている方、すべての取引先などのステークスホルダーに対して ですと社員に言っております。 その公募後自己資本比率は６％から12.6％まで回復しネット・デット・エクイティ・レシオ（ネット有利子負債と株主資本の比率）も3.3倍まで下がってきました。
ここで1月6日に全社員に伝えたことを紹介します。
・本当に厳しかった。崖っぷちそのものだったところから少し中に入った。
・今まで苦しみに耐えてくれた2960人の希望退職者がいます。いま残されたメンバーの仕事はすごく多くなっていると思います。申し訳ないことです。 一刻も早く給料、賞与を戻したいと決意を伝えました。
・目標がはっきり言えなかった。（公募の制約上）
・まず短期的目標を共有しよう。
自今資本比率：20％、ネット有利子負債と株主資本の比率は2倍未満・・・ここ3年（1年経過）の目標としよう。
・社長交代会見で、15年以降の5つの事業（医療健康、ロボティクス、スマートハウス、教育など）を立ち上げると言ったがこれは夢物語ではない。 1月6日の日刊工業新聞社の10大新製品賞に選ばれたのは「微生物センサー」で医療分野ではもう具体的に始まっているのです。 米国の研究所では2世代目のプロトタイプのセキュリティロボットが動いています。こうした新規事業は夢とは違います。本当に動き出しているのです。
・毎日、今日（～3か月）・明日（3～5年後）・明後日（5～10年後）のことを考えて行動しよう。
・明後日のことは何を考えているかと言うと、概念的なことになりますが、 世の中に先進国、新興国がありますが、色々な課題があり同じ種類の課題があります。軽重さが違うだけと考えた場合、何が大事なんだろうか？今社内では 平均寿命から健康寿命と考えようと言っています。健康とは医療ヘルスケアだけではありません。人間の健康にメンタルが非常に影響します。そういう意味で エンターテイメント、ノンテレビなど色々なものが重要となってきます。決して医療関係だけではありません。 シャープは沢山の技術を持っています。その技術をエンターテイメントや人間との繋がりに役に立つＩＴ通信技術を使い世の中の人に役に立つ会社にしたい。 これが私の考える明後日です。
会見でシャープをどんな会社にしたいとメディアから聞かれたが、 「世界の人が社会の人がシャープってあってもいい会社かな、むしろ有って欲しい会社だな」 と言われる会社にしたいと言いました。
以上が1月6日に社員に話した内容です。
社長になったとき外に向いて「シャープの文化を変える」と言いましたが、その言い方を変えました。皆に宣言しました。文化を変えるから良い文化を創るに 変えたと。シャープには悪い文化ばかりではなく、良い文化もあります。良い文化を継承しつつ、より良くしていく。残念ながら欠けている文化もある。 世の中が変わるのだから仕方のないことでそれは皆で足して行こうということで私の行動宣言を変えました。
以上ですが、
最後に社友会の益々の発展と皆様方のご健勝をお祈りし挨拶と致します。
ありがとうございました。