あけましておめでとうございます。
今朝の日経の記事に関して、苦しいのは事実であるがあと2か月ありますのできっちり精査して下方修正必要な場合は発表します。
ここ数年の話をしますと、2011年度は-3761億、2012年度は-5453と大きな赤字でした。2013年6月に社長交代し
現経営陣となったわけで、皆このものすごい厳しい状況をくぐりぬけてきたのでちょっとのことは平気です。
今年は1月4日に全取締役が集まり話し合ったが、最大1兆2000億あった有利子負債も1兆円を切り着実に
良くなり財務体質も徐々に良くなってきています。新しい商品も出てくる状況にあり着実に良い方向に進んでいます。
社外取締役も3名となりガバナンスの透明度も上げました。
2015年の基本方針は3つ。
・成長に向けた底固め
現状のビジネスをしっかりしたものにしていく。メーカーの基本をきちんとすると言うことです。
・収益構造の筋肉質化
広いバリューチェーン、サプライチェーンを目指したもの。川下から川上まで含めたもので経費削減や
コストダウンなどのケチケチ作戦ではなく、どうすれば無駄を省き効率化ができる体質をつくるかである。
・将来の成長に向けて
既存事業の中においては新しいものに新陳代謝していく、新しい領域を進めていく。
またこの3つを支える風土改革を進める。いままでは文化を変えると言ってきたがこれからは良い文化を創るに変えた。
1月4日にも話し合ったが今せっかくの上昇気流が少し落ちだしている。これは皆少しほっとして本来外向いて動かなければ
ならないのが社内に向けての動きが多くなってきている状況にあったと思う。そこは真摯に全経営陣が反省した。
今年の1月に私の言葉として「燃える心と瞬発力」を社員に話をした。何かをやるとき周り巻き込む熱い気持ちが無ければ
新しいカテゴリー新しい商品は作れない。
話題のお茶Pressoも最初の企画会議でぼろくそに言われたがそのチームは反発し、頑張りぬき改良し、
経営計画上は11000台であったが80000台(半期)の実績を上げた。CMは全くやっていないが各種メディアにも
沢山取り上げられた。これは強い気持ちが各方面に伝わったからだと思う。
瞬発力ですが、お茶プレッソは4月後半に発売し5月には球切れをおこした。8月の末にやっと追いついてきた。
やはりスピードが大切で、八尾の人には思いっきりアクセルを踏めと言った。在庫がたまったらどうしようと
言う声もあったがその時は思いっきりブレーキを踏めば良いと。これをやらないと風土改革はやれない。
事業拡大の新しい動きについて4つ
・ホームソリューション
白物家電、TV、オーディオなどをホームソリューションとして連携していく。
・エネルギーソリューション
ソーラーシステムをエネルギーシステムソリューションと改称した。これからはエネルギーマネジメントが大切になる。
(クラウド蓄電池、太陽光発電などをHEMSで管理していく)
・ビジネスソリューション
ドキュメントはいずれ紙が減り今のビジネスモデルでは収益が出なくなる。ドキュメントの競合は日本企業で強敵であるが、
その中で当社だけがディスプレイを持つ。紙が無くなったらドキュメント事業収益は縮小するが、このことはすごいポジショニングを持っている。
・デバイスソリューション
液晶で競合する国内企業にJDI(ソニー、東芝、日立の液晶部門が集まった企業)があるが、液晶と電子デバイスの両方を
持つのは当社だけである。その2つの相乗効果を狙い、クロス戦略と名付けて企業に提案している。
100年以上の歴史を持つ会社はどう新陳代謝していくか、新しいことをやっていくことが出来るかがポイントです。
商品の中での新陳代謝もあるでしょう、でももっと強い世界のヘルスケア市場にも入っていきたい(バクテリアのカウントデテクタなど)。
各種ロボット(ポーターロボットなど)、食水空気の安全、教育部門などである。
昨年は私をはじめ全社員気が緩んだと言ったが
昨年、あらたに戦略投資枠5億円(半年)を設けた。今までも緊プロ、SGTなどがあったが、やりたいことがあっても
中々やらしてもらえないとの声もあった。今回は81組の応募があり面接で31組が動き出した。うまくいくことは多くない
かもしれないが全員がリスクを持ち取り組むことで文化風土が良い方向に変わり新陳代謝がおこるのではないかと期待している。
最後にビジネスソリューションからの未病倶楽部の紹介があり、
Take risk make challengeでやっていくとの強い決意があった。