《出席者》14名 《投句》8名《一般投句》2名 参加合計24名
席題『ビール』 島田誠一選 |
(佳句) |
本物のビールが飲める年金日 |
田部和幸 |
ノンアルコール飲んで付合い恙無し |
太田としお |
バスツアービール控える訳がある |
村上玄也 |
暑いな~末期の水はビールでね |
田部和幸 |
ビールならキリンと決めていた時代 |
村上玄也 |
(秀句) |
ビール腹こんなお腹に誰がした |
太田としお |
(軸吟) |
おとなしい臓器いじめているジョッキ |
島田誠一 |
共選A『切る』 井上輝好選 |
(佳句) |
手術痕戦士の様に自慢する |
喜田征治 |
切り捨てた尻尾に過去を暴かれる |
萩原大朔 |
年老いて益々医者と縁切れず |
笹倉ひろし |
少ないが切らねばならぬ散髪屋 |
奥 時雄 |
視点変え今の生き方切り棄てる |
岩崎公誠 |
(秀句) |
切れ者と言われた方も認知症 |
太田としお |
(軸吟) |
切り口で判る腕前料理人 |
井上輝好 |
共選B『切る』 笹倉ひろし選 |
(佳句) |
切り口を変えると見えてくる視界 |
寺川はじむ |
丸ケーキ奇数に切るのが難しい |
井上輝好 |
つまずけば尻尾を切って生き延びる |
稲川恵勇 |
賞味期限切れた男のみすぼらし |
村上玄也 |
切りたくてもなかなか切れぬ腐れ縁 |
寺川はじむ |
(秀句) |
視点変え今の生き方切り棄てる |
岩崎公誠 |
(軸吟) |
好物を減らせば目方すぐ切れる |
笹倉ひろし |
兼題 『都会』 村上玄也選 |
(佳句) |
市民権カラスも握る大都会 |
島田誠一 |
あかね雲高層マンションの孤独 |
奥 時雄 |
樹木葬もいいなと思う都市砂漠 |
今田和宏 |
都市に住み隣と話す窓がない |
升成 好 |
都会には馴染めぬど田舎のどじょう |
前川 淳 |
(秀句) |
星空とネオンが喧嘩する都会 |
田部和幸 |
(軸吟) |
陽のささぬビルの谷間で生きている |
村上玄也 |
互選句 『やれやれ』(句頭の数字は得票数) |
⑤四十を過ぎた息子へ嫁が来る |
今田和宏 |
⑥やれやれとまだまだ競う喜寿の坂 |
寺川はじむ |
⑥大役を果たし一人で縄のれん |
河邉滋郎 |
⑦アラフォーの娘がやっと嫁に行く |
前川 淳 |
⑧肩の荷を降ろす頃から呆け始め |
太田としお
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⑨夕立に背伸びしている蝸牛 |
田部和幸 |
⑨スピーチを終えるとうまくなる料理 |
村上玄也 |
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