《出席者》20名 《投句》4名《一般投句》2名 参加合計26名
席題『渋い』 笹倉ひろし選 |
(佳句) |
渋ちんの男を仲間から外す |
和宏 |
値切られて半分渋い礼を言う |
誠一 |
渋ちんの手からこぼれる無駄がない |
好 |
支払いはこれでと財布出す上司 |
和幸 |
主役立て名脇役の渋い芸 |
征治 |
(秀句) |
玄関を出ると無口になる財布 |
和宏 |
(軸吟) |
渋ちんの社長経費を粗削り |
ひろし |
共選A『世界』 萩原大朔選 |
(佳句) |
世界一周どうやら地図で終わりそう |
恵勇 |
飢えに泣き肥満に悩む世界地図 |
好 |
一人だけの世界に浸る仕舞風呂 |
憲 |
路地裏の世界はいつも温かい |
恵勇 |
北斎の描いた富士は世界一 |
滋郎 |
(秀句) |
子には子の棲む世界有り距離を置く |
誠一 |
(軸吟) |
世界から黒潮に乗りゴミの山 |
大朔 |
共選B『世界』 和住明次選 |
(佳句) |
グーグルで世界どこへもひとっ飛び |
憲 |
すき焼きの向こうで飢えに泣く世界 |
誠一 |
愚痴るけどやっぱり妻は世界一 |
はじむ |
億ションは庶民の目には別世界 |
滋郎 |
路地裏の世界はいつも温かい |
恵勇 |
(秀句) |
世界地図に天国の場所加えたい |
和幸 |
(軸吟) |
地球儀で世界旅行をしたつもり |
明次 |
兼題 『重い』 奥 時雄選 |
(佳句) |
重責に耐えかねている軽い椅子 |
玄也 |
重い口開くと愚痴が吹きこぼれ |
明次 |
重い腰あげて欠伸と鉢合わせ |
雅明 |
気の重い話に酒がまずくなる |
玄也 |
お~いお茶軽いお尻の僕がいく |
和幸 |
(秀句) |
押し黙るとっても重い意思表示 |
好 |
(軸吟) |
骨壺に入れば地球より軽い |
時雄 |
互選句 『ぽつぽつ』 (頭の数字は得票数) |
⑤かつ丼に負けてぽつぽつ泥をはき |
恵勇 |
⑤声変りぽつぽつ親と距離をとる |
ひろし |
⑤ぽつぽつと認知のきざし昨日今日 |
としお |
⑥家まではもってくれよと早歩き |
敏彦 |
⑥ひさし打つ雨音に沁む恋の傷 |
俊吉
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⑦酔って候小出しに妻の愚痴が出る |
誠一 |
⑦墓守るお年寄りだけ過疎の村 |
章司 |
⑧蛇口からぽつりぽつりとひとり言 |
好 |
⑧自信家が陰でぽつぽつ弱音吐き |
明次 |
⑧通り雨ちょいと飲み屋で雨宿り |
玄也
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⑨訃報入るぽつぽつ欠ける住所録
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義祐 |
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