《出席者》17名 《投句》4名《一般投句》3名 参加合計24名
席題『耕す』 升成 好選 |
(佳句) |
前頭葉ひとつ耕しふたつ消え |
憲 |
耕運機来るぞ蛙が跳びはねる |
和幸 |
柳会へ今日も右脳を耕しに |
はじむ |
満州を耕し素手で還らされ |
時雄 |
定年後脳を耕す五七五 |
玄也 |
(秀句) |
休耕田田螺も蛭も可哀相 |
時雄 |
(軸吟) |
耕した大地の肌が手にぬくい |
好 |
共選A『環境』 永田章司選 |
(佳句) |
北国に慣れてか我慢強くなり |
玄也 |
つわものは挫折と危機に育てられ |
憲 |
育ちの良さ日頃の仕事にもにじむ |
玄也 |
バブル期だった何でもありの良き時代 |
はじむ |
ヒトのエゴ地球黙って見ていない |
時雄 |
(秀句) |
軸足を変えて老後の第二幕 |
誠一 |
(軸吟) |
環境は子孫に残す宝物 |
章司 |
共選B『環境』 田部和幸選 |
(佳句) |
コンビニでやがて酸素も買う時代 |
好 |
チエンソーへ嗚咽を漏らす森の精 |
恵勇 |
空気澄み静かだろうが過疎は嫌 |
時雄 |
分別が夫婦げんかのネタとなる |
敏彦 |
ガラわるいんはしょうがおまへん河内の出 |
玄也 |
(秀句) |
家庭環境良すぎて嫁に行けません |
淳 |
(軸吟) |
もの言わぬ珊瑚の声が聴けぬ国 |
和幸 |
兼題 『ゆるい』 村上玄也選 |
(佳句) |
信用にあぐらをかいた社内の目 |
章司 |
耐えてきた十指いっぽんずつほぐす |
和宏 |
保護色に育ち世間に未だ疎い |
誠一 |
ゆるめたらゆるめた分の腹が出る |
時雄 |
おしっこのゆるさにはたと知った老い |
恵勇 |
(秀句) |
強面がみるみるゆるむ吟醸酒 |
和宏 |
(軸吟) |
老いかしらつい涙腺がゆるみがち |
玄也 |
互選句 『ぞくぞく』 (頭の数字は得票数) |
⑤地下道へ働き蟻の長い列 |
憲 |
⑤かぶりつきぞくぞくしてた若かった |
恵勇 |
⑤チルドレンぞくぞく落ちて希望消え |
大朔 |
⑦湯上りの白いうなじの香り嗅ぐ |
信雄 |
⑨メードインジャパンゆるがす負の連鎖 |
征治
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⑨明日生きるため難民の長い列 |
時雄 |
⑩窯出しの灰の向こうにあるドラマ |
和宏 |
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