そうりゅう会 句会入選句 
 
第228回 そうりゅう会(5月度句会分)  平成30年5月9日開催

    《出席者》16名 《投句》5名《一般投句》3名 合計24名 
 
  席題『図々しい』  喜田征治選 
     (佳句)
 支持率が急落しても居座る気 玄也
 矢面に立てど無傷を主張する 敏彦
  古希過ぎてまだ還暦とすぐ口説く としお
 景品の出る行列に二度並ぶ
 おごりだと知ってお供の三軒目 誠一
         (秀句)  
 好き嫌い言ってみな喰う居候
敏彦
         (軸吟)
 味見だと一口取って食う女 征治
      共選A『窓』 和住明次選 
         (佳句)
 千の灯に千の暮らしがある車窓
 前向きに心の窓を開け放す
 窓を開け上司の愚痴を追っ払う ひろし
 この窓をいつか飛び立つ鶴を折る
 天窓の月に本音を覗かれる 和宏
          (秀句)
 窓ガラス拭いて世間の空気読む
          (軸吟)
 窓拭きで小遣い稼ぐ孫の知恵 明次
     選B『窓』  太田としお選  
    (佳句)
 窓際にいると社内がよく見える 雅明
 窓越しのピアノは上手くなっている せいじ
 板門店窓の向こうはまだ見えぬ
 窓の月故郷の皆はもう寝たか 時雄
 窓際を横切る猫の不愛想 大朔
     (秀句)
 マンションの窓に夫々ある暮らし 玄也
           (軸吟)
 同窓会あいつ糖尿オレはガン としお
     兼題 『働く』  村上玄也選
       (佳句)
 八十路越え残りの畝に何植える ひろし
 休日になると働く意欲わく 雅明
 飽食の世に出番無き労働歌 誠一
 いい仕事したねと酒に誉められる 和宏
 エンヤコリャの母の汗には嘘はない 和宏
    (秀句) 
 生涯を蟻で通した父の汗 恵勇
    (軸吟)
 過労死も美談になっていた昭和 玄也
  互選句  『マニア』 (頭の数字は得票数) 
⑤下着ドロ趣味かマニアか変態か としお
⑤法外な値段いとわぬ古切手 雅明
⑤旅マニア自慢を並べ嫌われる 公誠
⑥旅先でまず川覗く釣マニア 大朔
⑦他人にはガラクタとしか見えぬ土器 玄也
⑨D51の雄姿に負けたズル休み 誠一
⑩がらくたもマニアの目には宝物 滋郎 
⑭この手間が魅力なんです蓄音機 和幸