そうりゅう会 句会入選句 
 
第230回 そうりゅう会(7月度句会分)  平成30年7月11日開催

    《出席者》14名 《投句》5名《一般投句》2名 合計21名 
 
  席題『眠る』  谷川 憲選 
     (佳句)
 才能を眠らせたまま無位無冠 玄也
 海馬から童話ひき出し孫寝かす 和幸
  眠るにはあまりに惜しい十三夜 大朔
 お昼寝をたっぷりしてる不眠症 和幸
 環状線に揺られ六法全書読む 和幸
         (秀句)  
 ありがとう閉じてください柩窓
和宏
         (軸吟)
 見つからぬ卑弥呼の眠りまだ深い
      共選A『汚い』 寺川はじむ選 
         (佳句)
 汚い物に蓋などしてはなりません
 汚れ役極め至芸のいぶし銀 誠一
 旗色を読んでくるりと葱坊主 和宏
 恥部をみな隠したビルの窓灯り 雅明
 定年の駅で汚れた手を洗う 和宏
          (秀句)
 胸を打つ手垢のついてない言葉
          (軸吟)
 大笑いして心の垢をぶっ飛ばす はじむ
     選B『汚い』  田部和幸選  
    (佳句)
 ベッピンさん興醒めしますねぶり箸 信雄
 字を書くと性格までも疑われ 敏彦
 横綱の地位を忘れたせこい技 玄也
 汚い物に蓋などしてはなりません
 単身の男の部屋は覗かない 公誠
     (秀句)
 父親が不潔に見えるお年頃 大朔
           (軸吟)
 出来レース公募の影に居る二世 和幸
     兼題 『アロハ』  奥 時雄選
       (佳句)
 アロハ着た犬の迷惑そうな顔
 アロハ着て海のブルーに染まる夏 大朔
 駆け出しの芸人ハワイ行きたがり 雅明
 あいさつをアロハで通すハワイボケ 敏彦
 サングラスにアロハがうちの亭主です 恵勇
    (秀句) 
 戦中派アロハに過る真珠湾 誠一
    (軸吟)
 まわしよりアロハが似合った小錦 時雄
  互選句  『右往左往』 (頭の数字は得票数) 
④通夜葬儀右往左往の突然死
④グリーンの周りで右往左往する 時雄
⑥ブロックの無い道さがす登下校 和幸
⑦上役と昼のサウナで鉢合わせ 征治
⑦マニュアルにないこと問われてるバイト 玄也
⑩徘徊がつづく挽歌を引きずって 和宏
⑪あばかれて右に左に揺れる嘘