そうりゅう会 句会入選句 
 
第233回 そうりゅう会(10月度句会分)  平成30年10月10日開催

    《出席者》13名 《投句》7名《一般投句》3名 合計23名 
 
  席題『曜日』  升成 好選 
     (佳句)
 今もって土日を少し待つ心 時雄
 年金は平日割りと仲が良い 誠一
  番組に支配されつつある曜日 時雄
 曜日など関係ないと老夫婦 玄也
 エブリデー休日出勤する酒場 和幸
         (秀句)  
 大切に生きるスペアのない曜日
和宏
         (軸吟)
 日曜も休むことない介護の手
      共選A『合図』 島田誠一選 
         (佳句)
 忖度をうながすような咳払い 敏彦
 彼岸から合図あってもまだ行かん
 飲む手真似返事は指の丸でする
 梅一輪咲いて天下の春を知る
 これ以上飲むなと妻の眼に炎 和幸
          (秀句)
 モナリザの微笑みは私への合図
          (軸吟)
 シグナルは親には言えぬ顔のアザ 誠一
     選B『合図』  喜田征治選  
    (佳句)
 身のあちこちが老いのサインを出したがり はじむ
 そして木枯しポインセチアは赤くなる 和宏
 俎板のリズムで母の気圧予知 誠一
 ウインクは今夜二人でうふふふふ 玄也
 飲む手真似返事は指の丸でする
     (秀句)
 ブブ漬けを勧めて腰を上げさせる せいじ
           (軸吟)
 スターター無視して園児走り出す 征治
     兼題 『映える』  奥 時雄選
       (佳句)
 台風が去って夕空明日に映え 滋郎
 夕映えに明日のプランを書き替える 和宏
 作業服輝いてますボランティア 誠一
 見映えなどもう気にならず楽を着る
 じゃじゃ馬の娘も晴着着て映える 玄也
    (秀句) 
 伸び縮みする良心が面映い
    (軸吟)
 残照に妻と唱歌を口ずさむ 時雄
  互選句  『みみっちい』 (頭の数字は得票数) 
⑤貯めこんでだすのは舌も嫌と言う 大朔
⑥おとなりとつい較べますエビフライ 誠一
⑦マーカーの少し前からパッティング 時雄
⑦幾つまで生きるつもりで金ケチる 吉雄
⑦値上がりで根元まで吸う愛煙家 敏彦
⑩まだまだと今日もまた履くちびた靴