そうりゅう会 句会入選句 
 
第234回 そうりゅう会(11月度句会分)  平成30年11月14日開催

    《出席者》13名 《投句》7名《一般投句》3名 合計23名 
 
  席題『微妙』  田部和幸選 
     (佳句)
 検査役同体と見て取り直し 征治
 ストライクボールでもめる草野球
  ノーの顔してても口はハイと言う 敏彦
 ハンドルの遊びぐらいを翔んでいる 和宏
 男か女風呂に入らな分からへん としお
         (秀句)  
 茶柱の思わせぶりな斜め立ち
         (軸吟)
 元上司出すか止めるか年賀状 和幸
      共選A『案内』 太田としお選 
         (佳句)
 親切に違った道を教えられ
 クラシック音楽まるで不案内
 ガイドブック開くとこころもうハワイ 恵勇
 案内を買っては出たがおごらされ 恵勇
 リタイヤ後の稀のDM墓地セール 信雄
          (秀句)
 世渡りはカーナビのない迷い路 大朔
          (軸吟)
 証券会社今が買い時下がってる としお
     選B『案内』  木津和敏彦選  
    (佳句)
 中吊りを読んで買わない週刊誌 和宏
 賢治の旅銀河鉄道星めぐり
 先導はメスかも知れぬ蟻の列 はじむ
 おふくろの手を引き京の庭めぐり 大朔
 裏口に諭吉と入る木戸がある 誠一
     (秀句)
 語り部の民話が誘う遠野宿
           (軸吟)
 どこ行くも妻の後追う濡れ落葉 敏彦
     兼題 『流行る』  村上玄也選
       (佳句)
 流行を追わぬ親父の白いシャツ 征治
 ヒョウ柄は流行り廃りの無い文化 誠一
 流行語年度末には忘れられ 雅明
 飛車角の動きも知らず指す将棋 和幸
 不易流行真ん中辺を泳ぎます
    (秀句) 
 藍がめは流行色に染まらない
    (軸吟)
 また流行るかもと古着は取っておく 玄也
  互選句  『つまらない』 (頭の数字は得票数) 
⑤連れ笑いだけはしておく親父ギャグ 誠一
⑤妻は逝き一人の酒に独り膳
⑥冒頭に結末ばらすミステリー 雅明
⑨フォークダンス野郎どうしの男子校 敏彦
⑭車やめ徒歩で来たのに酒が出ぬ