そうりゅう会 句会入選句 
 
第235回 そうりゅう会(12月度句会分)  平成30年12月12日開催

    《出席者》16名 《投句》5名《一般投句》2名 合計23名 
 
  席題『忘れる』  升成 好選 
     (佳句)
 忘れたことすらも忘れるのが怖い 時雄
 支払いは忘れ釣り銭忘れない 和幸
  忘れたら皆先生と呼ぶ新地ママ 誠一
 父ちゃんの誕生日だけ忘れられ 玄也
 同じこと繰り返し言う悲しさよ 時雄
         (秀句)  
 忘恩の狭間で年がまた暮れる
         (軸吟)
 大丈夫昨日のおかずまだ言える
      共選A『曖昧』 井上輝好選 
         (佳句)
 曖昧と言う何と便利な処世術 はじむ
 曖昧な給与の桁が億単位 和幸
 影ちょっとありますなどと内視鏡 和宏
 イエスともノーとも言わず風を読み 大朔
 そこそこじゃ背中の痒みかけません 吉雄
          (秀句)
 美味しいの美味しくないのウンとだけ 吉雄
          (軸吟)
 曖昧な仕事の指示で部下惑う 輝好
     選B『曖昧』  喜田征治選  
    (佳句)
 正解のない出来上がり福笑い 公誠
 曖昧なままに収めた年の功 時雄
 イエスともノーとも言わず風を読み 大朔
 曖昧さ隠しカメラに裁かれる 明次
 老人会行けたら行くと言う返事 玄也
     (秀句)
 無理と無茶境目なしの上司指示 敏彦
           (軸吟)
 晴れのち曇り所によってにわか雨 征治
     兼題 『見返す』  今田和宏選
       (佳句)
 戻りたくなるから後ろふり向かず
 日本を見返したがる恥知らず 時雄
 あいつよりもっと別嬪もろたるわ としお
 宇宙から見れば地球はちっぽけだ 玄也
 いつの日か見返してやる枯れすすき 雅明
    (秀句) 
 見返りを求めぬ母の広い海
    (軸吟)
 人間の弱さで後ろばかり見る 和宏
  互選句  『駄目押し』 (頭の数字は得票数) 
⑤左遷させ辞職しろとは殺生な 大朔
⑤かつ丼の次に母親待機さす 和幸
⑤翌日に取っておきたい追加点 玄也
⑥駄目押すも聞く耳持たぬ頑固者 明次
⑥ささくれた心にしみるいやみ言 敏彦
⑥記念日の朝に約束念押され  
⑦口頭で伝えてメモで念を押す 雅明 
⑨メールして電話もかけて手紙書く  
⑨豪雨禍のまだ癒えぬまの台風禍 時雄
⑩しつこいなあかん言うたらあかんねん としお