そうりゅう会 句会入選句 
 
第241回 そうりゅう会(6月度句会分)  令和元年6月12日開催

    《出席者》14名 《投句》8名《一般投句》3名 合計25名 
 
  席題『さっぱり』   前川 淳選 
     (佳句)
 株の目利きさっぱり当たることがない
 手に入れたやっとの株が値を下げる はじむ
  粗末でもこざっぱりした身形です 玄也
 さっぱりとしたライバルで勝ち目ない 時雄
 生意気な言葉を吐いた反抗期 道章
         (秀句)  
 俺も男奇麗さっぱり忘れたる
征治
         (軸吟)
 錆び付いた腐れ縁など切り捨てる
      共選A『生』 木津和 敏彦選 
         (佳句)
 生ごみが生ごみ持って捨てに行く せいじ
 人生の落第生とふと思う
 生むだけでほったらかしてこれで親 玄也
 誕生から死までを括るマイナンバー 玄也
 朝ドラになると女房生返事 滋郎
          (秀句)
 叩けないそっと逃げてる壁の蜘蛛 英雄
          (軸吟)
 生温いトラに贈ったささるヤジ 敏彦
     選B『生』  田部和幸選  
    (佳句)
 麻酔覚めこの世にいると気づかされ
 無学でも俺の生き様背で見せる 信雄
 独り居の枕素直に生きてゆく 和宏
 長生きし遺産目当ての子をじらす 征治
 焼酎に負けるな灘の生一本 時雄
     (秀句)
 長生きか便利か迷う免許証 征治
           (軸吟)
 生あくび噛みしめ妻の小言聞く 和幸
     兼題 『頼る』  喜田征治選
       (佳句)
 少子化を外国人で埋め合わせ せいじ
 痛風でも心の支え飲み仲間 信雄
 頼りない親の子供はすぐ巣立つ 敏彦
 ぐうたらな亭主だったが今は杖 時雄
 プライドをバネに結界まで歩く 和宏
    (秀句) 
 頼られる方も切ない老介護 和宏
    (軸吟)
 海外へ頼りは妻の語学力 征治
  互選句  『すみません』 (頭の数字は得票数) 
⑤舐めて見てそれから決めていいですか
和宏
⑤謝ったら済む問題とちゃいまっせ
玄也
⑥「すまんのー」ほら吹き芸に癒されて
信雄
⑥すみませんそれは私の家内です
時雄
⑥ひと言のすまんが溶かすわだかまり
恵勇
⑩親不孝詫びて墓前に手を合わす
はじむ