《出席者》13名 《投句》8名《一般投句》3名 合計24名
席題『箱』 喜田征治選 |
(佳句) |
終電車せめて寿司折りお土産に |
滋郎 |
中味より箱に重きの贈り物 |
滋郎 |
箱入りも炊事洗濯まるで駄目 |
明次 |
骨箱がこんなに軽い風浄土 |
和宏 |
箱書きが茶碗の値打ち上げている |
玄也 |
(秀句) |
策尽きて笑うしかないクスリ箱
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和宏 |
(軸吟) |
日の丸が弁当箱で威張ってた |
征治 |
共選A『散る』 河邉滋郎選 |
(佳句) |
散りぞこなって介護の世話になっている |
としお |
戦場で散ってホタルで舞いもどり |
恵勇 |
旬を乗せ亡母が作った散らし寿司 |
憲 |
枯葉散るように次々友は逝き |
時雄 |
打ち水で暑さを散らす京の路地 |
和幸 |
(秀句) |
あるじなき庭にも花は咲いて散り |
時雄 |
(軸吟) |
すっぴんの顔を見せられ恋も散る |
滋郎 |
共選B『散る』 前川 淳選 |
(佳句) |
あるじなき庭にも花は咲いて散る |
時雄 |
散り際に人の真価を垣間見る |
滋郎 |
散り際の尊厳守る紙おむつ |
雅明 |
大戦で散った学徒の知覧の碑 |
玄也 |
百メーター火花を散らすコンマ以下 |
輝好 |
(秀句) |
散りぎわの美学を思う尊厳死 |
和宏 |
(軸吟) |
散り際はきれいさっぱり掃除する |
淳 |
兼題 『手ごわい』 村上玄也選 |
(佳句) |
手ごわさを秘めて装う薔薇の棘 |
はじむ |
魁聖にすれば炎鵬は難敵 |
時雄 |
チームよりフアン手強いタイガース |
としお |
勝てません自分の中の怠け癖 |
敏彦 |
覆水を盆に返して澄ます妻 |
和幸 |
(秀句) |
孫はもう爺に勝たせる手を使う |
英雄 |
(軸吟) |
胸元に臆せず投げるニューフェイス |
玄也 |
互選句 『のるかそるか』 (頭の数字は得票数) |
④定年へのるかそるかはそっと避け
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大朔 |
⑤メダル賭け無茶を承知のG難度 |
敏彦 |
⑤肚据えて左遷覚悟の直訴する
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時雄 |
⑤検札は狸寝入りでやり過ごす
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和幸 |
⑤退路断ち無我の境地で手を合わす
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としお |
⑤懐に辞表携え直訴する |
玄也
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⑥絶対と言われ老後を賭けた株⑥ |
征治 |
⑥負け戦一か八かの奇手で勝つ |
滋郎 |
⑦プロポーズ人生初の大博打 |
とみこ |
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