そうりゅう会 句会入選句 
 
第254回 そうりゅう会(7月度句会分)  令和2年7月

  《投句》20名《一般投句》2名 合計22名 (コロナ禍のため投句句会) 
 
  席題『やばい』   谷川 憲選 
     (佳句)
 当てもなく赤字国債行く末は 河邉滋郎
 やばい話を止めるつもりが仲間入り 田所英雄
  人生の岐路幾たびも間違えて 西谷道章
「どっこいしょ」掛け声付きの日々の所作 岩西信雄
「よろしく」と言われて貰うやばい金 和住明次
         (秀句)  
 壊れそうな地球がもがく温暖化 寺川はじむ
         (軸吟)
 政権にボロが次々やばくなる 谷川 憲
      共選A『粗末』 喜田征治選 
         (佳句)
 はっきりと言えば傷つく人がいる 太田としお
 拾わない一円玉に睨まれる 谷川 憲
 人事部の壁から漏れてくる秘密 田部和幸
 目張りぬけ隙間を通り刺す寒気 西谷道章
 粗食でも銚子一本あれば好い 和住明次
          (秀句)
 わが家には我が家の訓え粗酒粗肴 今田和宏
          (軸吟)
 熱々のメシ味噌汁にお漬物 喜田征治
     選B『粗末』  崎山 喬選  
    (佳句)
 はっきりと言えば傷つく人がいる 太田としお
 写真入り皿一枚の引き出物 喜田征治
 舶来と思い我慢のチャイナ製 田部和幸
 昭和っ子粗末にすなと躾けられ 井上輝好
 テレワーク我が家の粗食身に染みる 成田せいじ
     (秀句)
 粗末には出来ぬスペアのない寿命 今田和宏
           (軸吟)
 もの大事粗末にするな亡父弁 崎山 喬
     兼題 『歩く』  今田和宏選
       (佳句)
 この春の常より広い散歩道 奥 時雄
 巣籠りもチョット歩いてリフレッシュ 和住明次
 肩書が歩く姿を変えている 和住明次
 追い越せば百合でなかったバックシャン 田部和幸
 君の笑顔ちょっと見たさに遠回り 岩西信雄
    (秀句) 
 ノーサンキューエスカレーターエレベーター 米井とみこ
    (軸吟)
 自我すこし削って天涯を歩く 今田和宏
  互選句  『どっしり』 (頭の数字は得票数) 
⑧基地デンと居座るオキナワの無念
今田和宏
⑧どっしりとカカア天下が家守る 和住明次
⑩子育てを終えた女房の肝っ玉
成田せいじ
⑪不戦勝今日は安堵の土俵下
田部和幸
⑪山門で睨みをきかす仁王像
村上玄也
⑪上役の視線気にせぬマイペース 米井とみこ 
⑮震度三騒がぬ妻にしがみつく 喜田征治