《投句》21名《一般投句》1名 合計22名 (コロナ禍のため投句句会)
席題『顔』 木津和敏彦選 |
(佳句) |
ぼんやりと生きて僕には顔がない |
淳 |
顔パスが利かなくなったAI化 |
雅明 |
クラス会顔は分かるが名前出ず |
滋郎 |
リモートで顔だけ見せる里帰り |
玄也 |
呑み助の顔が揃うと縄のれん |
滋郎 |
(秀句) |
ごめんねと今日も寝顔に手を合わす |
とみこ
|
(軸吟) |
顔認証素顔のままじゃはじかれる |
敏彦 |
共選A『当然』 谷川 憲選 |
(佳句) |
勝つはずや聰太AI超える読み |
征治 |
正直なこころを誰も裏切れぬ |
雅明 |
収賄が有罪でなく何とする |
和幸 |
老兵は消える挽歌を引き摺って |
和宏 |
ブレーキもアクセルも踏みコロナ増え |
和幸 |
(秀句) |
お日様にすがしい空気無料です |
道章 |
(軸吟) |
汗流し当然と去るボランティア |
憲 |
共選B『当然』 河邉滋郎選 |
(佳句) |
花は地に落ちて仮面が裏返る |
和宏 |
当然と優先席へ足が行く |
明次 |
お金さえ出せば美味しいもの食える |
玄也 |
猛暑日もジッと耐えたら秋が来る |
せいじ |
超目玉半値八掛当たり前 |
とみこ |
(秀句) |
見た目良し金が有るからそらモテる |
征治 |
(軸吟) |
昔なら当たり前でもセクハラに |
滋郎 |
兼題 『走る』 田部和幸選 |
(佳句) |
ここだけと言った話が駆け巡る |
とみこ |
空港へ急ぐ空席の特急 |
時雄 |
一粒のグリコとんぼり走ってる |
はじむ |
時代の船時の風受け走り行く |
道章 |
ゴールなど知らずに馬は走ってる |
はじむ |
(秀句) |
走ってもなお逃げ切れぬ夢の中 |
輝好 |
(軸吟) |
辞令より左遷の噂先走る |
和幸 |
三会合同互選句 『じっくり』 (頭の数字は得票数)
雅号:そうりゅう会 とうりゅう会 ほくりゅう会
|
④考える人のかたちで余生往く
|
淳
|
⑤念入りの老後プランに誤算有る |
征治
|
⑤オンラインじっくり拝む墓参り
|
ヨシ
|
⑤巣立ち娘の部屋開けて待つ里帰り
|
よしいち
|
⑥じっくりとトラ覚醒の夢を追う
|
和宏 |
⑥見て聞いて触れて匂で食べてみる |
とみこ |
⑥じっくりとするめ味わい顎踊る |
たくみ |
⑥名を忘れ家でじっくりア行から |
英雄 |
⑦人生百急くな焦るな残り道 |
けんじ |
⑦テレビ消しいざやり直す口喧嘩 |
時雄 |
⑦じっくりと聞く耳持たぬ浪速っ子滋郎 |
明次 |
⑧一時間かけてお顔が出来上がる |
玄也 |
⑧じっくりと選び娶った筈の妻 |
和幸 |
⑨じっくりと聞いたら訳のない話 |
はじむ |
⑨あとで来いじっくり聞くと社長言う |
憲 |
⑪遅咲きの我が子の開花願う親 |
滋郎 |
⑪コップ酒片手に聞こう妻の愚痴 |
信雄 |
⑫じっくりと考えて打つヘボ将棋 |
いちお |
⑯年輪が醸す味わい友と酒 |
みのる |
⑯じっくりと寝かせた樽のひとり言 |
雅明 |
|