そうりゅう会 句会入選句 
 
第261回 そうりゅう会(2月度句会分)  令和3年2月

  《投句》21名《一般投句》2名 合計23名 (コロナ禍のため投句句会) 
 
  席題『ギャグ』   西谷 道章選 
     (佳句)
 親父ギャグへ孫お愛想のつくり笑み はじむ
 古いギャグ客の笑いは苦笑い 時雄
  ギャグに生きコロナに散ったコメディアン 和宏
 ギャグ一発吹きだしたのは自分だけ はじむ
 火に油ギャグのつもりで言うたブス 征治
         (秀句)  
 言うたあと解説が要るおやじギャグ 玄也
         (軸吟)
 人生はギャグそのものと苦労人 道章
      共選A『乱れる』 寺川 はじむ選 
         (佳句)
 添え書きの乱れ気になる年賀状 明次
 パーペースあの一言で乱れだす 英雄
 乱筆を味ある字だと評価され 敏彦
 乱れても縺れはしない胸の内 道章
 泌尿器科こっそり行けば美人女医 和幸
          (秀句)
 人柄が透けるグラスの乱反射 和宏
          (軸吟)
 さり気ない髪の乱れに見る色気 はじむ
     選B『乱れる』  谷川 憲選  
    (佳句)
 除夜の鐘乱れた暮らし置いてゆく 英雄
 乱世を知恵で手にした天下人 征治
 乱れないとても楽です丸坊主 としお
 幸せなのか乱れを知らぬアリの列 はじむ
 友からの無音にこころ揺れ動く 雅明
     (秀句)
 何かある乱れた文字の走り書き 玄也
           (軸吟)
 真面目な人お酒過ごして出る本音
     兼題 『代表』  村上 玄也選
       (佳句)
 子会社の代表庶務も兼務する 敏彦
 代表より顔役威張る老いの会 明次
 選ばれて花見の茣蓙を敷きに行く 和幸
 代表代行何とも言えぬ役回り
 みんな逃げいつも兄ちゃん怒られる 和幸
    (秀句) 
 代表の二字が名刺を重くする 滋郎
    (軸吟)
 ご代表と呼ばれ若輩先焼香 玄也
  互選句  『梅』 (頭の数字は得票数)           
⑤梅一輪咲いて天下の春を知る
⑤梅の花東風吹かずともいい匂い 旅人
⑤塩梅の良いことばかり祈願する 公誠
⑤天然のうなぎであれば梅で良い 時雄
⑥ライバルの絵馬も一緒に天神社
⑧不揃いの父のおにぎり中に梅 敏彦 
⑨梅一輪部屋で客待つおもてなし 明次 
⑩宅配にほんのり匂う郷の梅 雅明
⑩天神に花の匂いと受験生 輝好
⑭奥ゆかし桜に主役譲る梅 征治 
⑯梅干しにどこか似てきた妻の顔  とみこ