そうりゅう会 句会入選句 
 
第268回 そうりゅう会(9月度句会分)  令和3年9月

    《投句》23名  《互選句》38名  (コロナ禍のため投句句会) 
 
  席題『下手物』   前川 淳選 
     (佳句)
 挑むのはスッポン料理食べてから 和宏
 下手物を超下手物と褒めちぎる とみこ
  美味いのに不味そうに食うオニオコゼ
 半値八掛けもっと値引くと言う墨書 和幸
 下手物の無音の声を聴きなさい 道章
         (秀句)  
 下手物が似合う我が身に苦笑い 英雄
         (軸吟)
 下手物ですごく満足しています
      共選A『打つ』 谷川 憲選 
         (佳句)
 とつとつとした言葉だが胸を打つ 玄也
 この辺で手打ちしたいが欲に負け 輝好
 打ち水も消えて久しい夏風情 敏彦
 打つ音で上手か下手か見分けつく 輝好
 ワクチン打ち僅か余生に賭けてみる 信雄
          (秀句)
 この辺で手を打たないと負けてまう 玄也
          (軸吟)
 心打つ五輪支えたボランティア
     選B『打つ』  園山 高遠選  
    (佳句)
 うんうんと相槌打って丸く生き はじむ
 投網打ち一網打尽ごみの山 とみこ
 歳につれ更に波打つ腹の肉 敏彦
 コロナ禍に打つ手打つ手が後手になる せいじ
 雪深々義士を鼓舞する山鹿流 和幸
     (秀句)
 ワクチン打ち僅か余生に賭けてみる 信雄
           (軸吟)
 顔・顔のTシャツヒット大谷クン 高遠
     兼題 『面目』  今田 和宏選
       (佳句)
 パンデミック国の力をさらけ出す
 五十八個取れば面目日本丸 高遠
 面目ないが貸してやりたい金がない 雅明
 七転び八起きの末の金メダル とみこ
 面目を捨てて実利の浪速っ子 としお
    (秀句) 
 アンパイヤーの面目潰すVR 玄也
    (軸吟)
 以下同文にされた面子が拗ねている 和宏
  合同互選句  『おかしい』 (頭の数字は得票数)
  そうりゅう会=黒、とうりゅう会=青、ほくりゅう会=緑
           
⑧俺の倍小遣い貰うドラ息子  征治
⑧お先にをカップが嫌うパーパット あきら
⑧能力より忖度上手上を行く たくみ
⑨体重計片足だけで乗ってみる みのる
⑩問診票に酒の量だけ嘘を書く いちお
⑩CTのおかしい影に息を呑む 滋郎 
⑫おかしいのにお似合いですと口に出る 英雄 
⑬未だ首位ほほつねってる虎フアン 小結
⑬運動会止めてやるのかパラ五輪 とみこ
㉔フサフサもまばらも同じ理髪代 せいじ 
宅和