そうりゅう会 句会入選句 
 
第302回 そうりゅう会 7月度句会分)  令和6年7月

    《投句》24名    (投句句会) 
 
  特別課題『野 球』   谷川 憲選 
     (佳句)
 泥まみれ野球小僧のユニフォーム 明次
 懐かしい三角ベース日暮れまで 一男
  相手から一人借りてる草野球 征治
 炎天下汗と涙の甲子園 滋郎
 球児なら一度は出たい甲子園 輝好
         (秀句)  秋の気配を感じます。
 雨天でも評論過熱立ち飲み屋 信雄
         (軸吟)
 翔平が日本の朝を元気づけ 和幸ズユキ
      共選A『匂 う』  奥 時雄選 
         (佳句)
 天平の香り漂う阿修羅像
 香水の匂いが混ざる参観日 敏彦
 旅土産シャネル貰って飾ってる 公誠
 熊野古道世界遺産を嗅ぎに行く はじむ
 残り香を一緒に焚いてくれますか 玄也和宏玄也
          (秀句)
 和ダンスに亡母の匂いがまだ残る
          (軸吟)
 味噌汁の匂いで起きた朝の幸 時雄
     選B『匂 う』  木津和 敏彦選  
    (佳句)
 スナックに寄ったと女房嗅ぎ分ける
 鰻屋の前は素通り年金者 和幸
 裏金疑惑匂いが消えぬまま決議   はじむ和幸
 怪しいなキセルが匂う定期券 せいじ
 マスクがとれてやっと世間の空気吸う はじむ
     (秀句)
 天平の香り漂う阿修羅像
           (軸吟)
 百合の香で母の命日思い出す 敏彦
     兼題 『 思い出 』  田部 和幸選
       (佳句)
 断捨離が思い出までも持ち去って 英雄
 思い出とひとり相撲をして生きる 和宏
 星の数振った女を思い出す とみこ
 入社式並んだ友が新社長 公誠
 旅終えて思い出残す夏帽子 明次
    (秀句) 
 その昔とてもかわいい妻がいた とみこ
    (軸吟)
 兄姉も土産は伊勢の生姜糖 和幸
   互選句  『 天 狗 』 句頭の数字は得票             
⑤碁敵に明日は天狗の鼻を貸す 和幸
⑦釣り天狗逃がした魚自慢する せいじ
⑧坊主でも釣り具自慢の釣り天狗 とみこ
⑨アユ釣りの天狗集まる解禁日 明次
⑩論破され浅学晒し折れた鼻 敏彦 
⑩魚屋へ寄り道してる釣り天狗 征治 
⑫やりくりは任せなさいと妻天狗 滋郎 
⑯褒められて鼻高々の下校道