9月度釣行の記録        
- シーズンのタチウオ狙いが貧果に− 

釣行日: 9月10日() 快晴 最高気温: 30℃ 水温:約26.5 波: 0.5m
釣船
湯浅広港 早勝丸 12:00PM出港の午後便。 釣り場は白崎沖及び湯浅湾内。

概況今年の【たちうお】の状況はどうだろう。湯浅湾の【たちうお】の食わせは小型中心にぼちぼち揚がって いるが、泉南、淡路島、神戸沖の【たちうお】のテンヤ釣りはあまりいい結果は聞かないし、全体的にはどうも  曇りのようだ。

そんな中、9月の月例会は湯浅湾の【たちうお】の食わせ釣りに決まり、さて、船探し・交渉が始まった。当会の代表幹事によると最初に交渉した船は、貸切の場合はある程度の人員集め(12名以上)を要求され、人数が少ない場合は乗合になるとのことで、2年前に一度乗った広港出船の第二早勝丸午後12時に乗船し、まず【あじ】を狙い、その後、湯浅湾で【たちうお】を午後9時まで釣ると言う、至って好都合。その上 乗合料金での貸切りとのことで、これに早速飛びついた。

午前11時過ぎ、湯浅の街中を抜け<なぎ大橋>を渡ると、広川町である。コンクリート側壁に津波から人々の逃げる様子をイラストで描かれた<広村堤防>が見えてきた。安政の頃、地元出身の志士濱口梧陵が私財を投げ打って長大な堤防を築き、その後の地震津波から村人を守った。広村堤防・梧陵墓は昭和13年12月国の史跡に指定されたと町広報に記されている。 

その堤防の目の前に綺麗に整備された静かな広港が待っており、駐車場と係船場は歩いて数歩の近さで、今回10名の精鋭は前もって決められた釣り座に座る間もなく第二早勝丸は出船した。

船は30分も走ったろうか、左舷に石灰岩の岩山が見えてきた。白崎沖だ。やがて、エンジン音も静かになり魚影を探知したのか投錨される。支給された胴付きサビキ7本針(道糸5号、ハリス3号)をセットし錘60号でアミエビを詰め投入すると水深40mで糸ふけがでる。着底後リールを数回巻き、まき餌を振ると待ってましたと【あじ】特有の竿先をコンコンたたく当たりがでる。しばし追い食いを待ち、リールをオン。釣れくる【まあじ】は幅広の25〜26cmと申し分はないが、3匹・4匹掛掛かっても、あじ釣り特有の口切れで手元に来ると残っていない。

時間が経つにつれ【まあじ】に混じって【まるあじ】が増えだし、その上どんどん型も小さくなりだしたのを見て、船長が盛んにポイント移動を繰り返すが、【まあじ】が釣れ、【まるあじ】が混じり、やがて【まめあじ】小型化のパターンが止まらない。全員、程よい数のあじのお土産をクーラーに収めることができたので そろそろ本命へと移動。午後4時だ。

船は北上して湯浅湾沖に帰って来る。かなり沖にニュー紀南丸の船影がはっきり見える。もう一隻船名は確認できないが都合3隻で【たちうお】との遭遇を待つ。

間もなく、夕日も山影に沈もうとしており、海面を深紅に染め出した。今が【たちうお】釣りには絶好のチャンスで
この機を逃せば後がない。仕掛けを天秤と胴付きのどちらにすべきか迷ったが天秤を選び2本針に塩さんまの切身を皮の方からチョン掛けする。水深30mでこっんと当たりがあり全身緊張で硬くなるも一瞬で、その後何の変化もない。慌てて巻き上げたが先針のさんまの切身がかじられていた。その後必死で棚を探るも魚信もなく、それでいていつの間にか餌がかじられている。焦る気持ちを抑えて頑張るが【たちうお】は顔を出さない。なんでや〜?
どうしてや〜?、【たちうお】の口はかたい。左舷5名でたちうおの顔を見たのは2名いたが、その後、何の変化もなしだ。たまに釣れるのは【さば】【いしもち】達だ。

これまでの経験で、日没直後の好機をのがすと船は浅場へと移動したものだが、その気配はない。船内でぶつぶつがやがや愚痴が出始める。船長はと見ればキャビンで僚船と無線での談笑中。そう言えば12時過ぎよりもう午後8時、船長との生の会話は一言もない。すべて無線でのレクチャーだ。午後9時、一度の移動もなく4名が7匹をゲットして納竿。

以前聞いたことがある。【たちうお】の餌釣りは、【あじ】【いさぎ】釣りのように岩礁帯に付く魚影を魚探で確認してから船を掛けるのではなく、夜行性の【たちうお】が深場から餌を求めて移動するのを前もって予測し、今年の【たちうお】は、どの辺りに、どの時間帯に集まるのかを予測し船を掛けるので船長の<勘=経験>が大きく物を言うと。連日・連夜釣行する船長とたまに出漁する船長とでは同じ船長でも当たりはずれもあるので、その時は第2・第3のマイポイントを求め浅場へ浅場へ移動するらしい。

今回、10名の精鋭で【たちうお】の顔を見たのは4名で、6名の討ち死にがでた。前回も【ひめあじ&あかいか】で【ひめあじ】は全滅、【あかいか】で3名のぼうずを出したのが、ふと、頭をよぎる。来月は【たちうお】のテンヤ釣りだ。2度あることは3度あるって事がないように願いたいものだ。帰りの車中では<自分の下手な腕は棚に上げ、船長への恨み節>しきりであった。後日談になるが、当日の釣果が、ニュー紀南丸のHPには写真入で微笑む釣り客が釣果と共に大写しされ、また、スポーツ報知の釣り欄には、なぎ丸の大漁のニュースが飾っていた。

この時期、例年なら湯浅湾は連日連夜タチウオが好調であるが、残念ながら特に今回は最悪の釣果となった。来月もタチウオ釣りの予定なので大いにリベンジしたいものである。

釣果: 大物(バリュー)賞=衣川・小川会員・・・タチウオ 100cm〜95cm
竿頭=衣川会員 (アジ 47、イサギ 3、チャリコ 4、タチウオ 2、マルハゲ・ガシラ 各1、合計 58)
2番頭 堀口会員 (アジ 29、イサギ・ガシラ 各1、合計31)
 
参加者:10名 (阿部[記]、園山、堀口、城市、吉中、林田、騎馬、小川、青木、衣川)                

                      
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湯浅広港

 
今日も頑張るぞ

湯浅湾岸に林立する
発電用風車

最初の釣り場(白崎沖)

堀口会員
いきなりアジをトリプルで

阿部会員 手釣り・
竿釣りの2刀流

衣川会員 初めての
 タチウオ釣り お見事!

小川会員 良型の
タチウオをゲット


大物賞 おめでとう

阿部会員の釣果の一部

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