9月は「巨勢の道」を歩きました.
天気予報の関係で出席者は45名と少数でしたが雨にも会わずむしろ薄曇りで歩きには良い天候でした。
巨勢路を歩けば、万葉・古墳・礎石に当たる、巨勢寺跡や葛城・蘇我と並ぶ拠点で大和より高野山に至る交通の要所でもあります。
聖徳太子ゆかりの沙羅の木のお寺「安楽寺」(6月中旬~末見頃)、元三重の塔、上部二層を失った法塔「安楽寺塔姿」、その近くにある「新宮山古墳」巨勢雄柄の墓らしい、内部まで見せていただき石棺に盗掘穴がありました。
多くある自然と歴史の詰まった道をすすむとJRと近鉄の線路に挟まれた「巨勢寺塔跡」があり創建時は薬師寺西塔に匹敵する規模で、今に残る礎石から判断できる、それに珍しいのは礎石の中心部から溝が掘られ水気を外に出す工夫がされています。
後に立ち寄った正福寺に想像図があるそうですが見ることはできませんでした。午前中の最後、椿で有名な「阿牛寺」で寺のご厚意で弁当を戴きました。
昼からは巨勢路らしい風景を楽しみながらボランティアさんの話を聞きながら西尾家に到着、歩こう会のため奥様が出迎えていただき敷地にあります古墳拝見説明までいただきました。
「水泥古墳」で、北古墳と南古墳の2基があり北古墳は発掘調査時蘇我親子の墓と話題を呼びましたが、後で出てきた土器(須恵器)耳飾り等から年代に疑問があり、まだ謎が残るロマンの持った古墳でした.
見どころは庭内古墳の石舞台並みの石と南古墳石棺の蓮の花の紋(蓮華文)、歩きと歴史を感じる巨勢の道を堪能し天気にも恵まれ帰路につきました。
参加者の皆様ご苦労様でした。 |