 |
|
東大寺ミステリー？？ウオークと題して東大寺境内を12の神社を訪ねて探訪しました。 当初予定の日が雨のため、順延となり３１日に開催今回も天気予報では開催が「？」でしたが30名のご参加いただき、無事開催できました。 奈良ボランティアでも活躍されています、世話人の宇田さん始め３名の方々にガイドをお願いし、知られていない東大寺周辺のミステリーの解明に探訪を開始しました。 まさしく一味違った奈良を発見されたのでは！！！   それでは概略説明しておきます。（参加された人は探訪資料で確認してください。） 奈良といえば、「東大寺」東大寺といえば・大仏殿・二月堂・三月堂・正倉院等見どころ多いのですが今回はその周辺にひっそりと佇む小さな神社を探訪しました、これら神社にはそれぞれ役割があり祀られています。 コースは大華厳寺（東大寺大門）を入り大仏殿の左手前 ①「五百立神社（いほだて）」参道の石碑が・・大仏殿創建に携わった大工500人余りは羅漢の化身・・大仏殿落慶と同時に元の姿に戻って五百立山から飛び立ったという伝説あり・・五百羅漢を祀る   右手前には ②「厳島神社」が・・「鏡池の弁天さん」が愛称 東大寺大法会が営まれるとき厳島神社前に水上舞台を組む。   ③「子安神社」・・「孝養社」とも呼ばれ若狭のほうからワシが二月堂の木に子供を連れてきたそれが良弁僧正？・・安産と子育ての神として信仰を集めています。  ④正倉院の守り神「杉本神社」・・鎌倉時代の中頃、正倉院の中倉の屋根に雷が落ち、あわや火事かと思われたとき、杉本明神が大きな龍となって現れ、口から水を放って火を消した。水の神様・龍神。  二月堂周辺に移動、途中に東大寺講堂跡を東大寺の建物より大きいものがあった、石台が16あり建物の凄さが感じられる。   ⑤「辛国（からくに）神社」・・天狗社とも言われ、神紋は葉っぱ、大仏造立の巨大プロジェクトに抵抗する在地勢力だった？  渡来した技術者や多くの関係者の祖神として祭祀。大法会の前に天狗妨害封じを祈る。 東大寺梵鐘・・26トンの梵鐘とその建造物をしばし眺め・・あることに気がつきました？ クイズ1 京都知恩院の梵鐘とどちらが大きいか？ クイズ2 どちらも共通した悩みを持っています？ 1 は知恩院の梵鐘です。 2 は大きい音です（震度7はあるといわれます） この悩み解消のため東大寺では鐘の中心○のところ（へそという）を下にずらしたところを突くようにした。よって人はスケベ鐘？知恩院の解消は以前大晦日などでよく見られる、坊さんが思いきり反り返り、其の反動を利用して突くのが見どころでした。近年は出来るだけ抑えて、突くように指導が入っています、見物者からブーイング がはいるようです？   さて、本題に戻り ⑥「興成（こうじょう）神社」・・いつも見る二月堂その正面に一本の杉と神社があります、この杉は良弁杉と言いその昔、鷲にさらわれた子供がこの杉に降りて助けられた、良弁であったと言われています、神社は二月堂の守護神でお水取りには興成・遠敷・飯道の三社は練行衆の僧が巡拝する。  ⑦二月堂の上に「遠敷（おにゅう）神社」があります、若狭の国の遠敷明神が漁に出ていて、二月堂に遅参、それを詫びて小浜のおにゅう川から御香水を本尊に供えるために年に一度その水を汲むのが「お水取り」です。  ⑧飯道（いいみち）神社・・大仏工事の無事を祈った「火の神」「土の神」「五穀の神」⑨弁財天神社神仏習合の弁財天（安芸の厳島と同じ）   ⑩手向山（たむけやま）八幡宮 大仏鋳造は国家的大事業で八幡神の加護により完成。 そこで宇佐八幡神を大仏守護神として歓請して、お迎えした。東大寺八幡宮とも呼ばれ東大寺の鎮守です。  ⑪鑰取（かぎとり）神社人々が犯した罪や穢れを剥ぎ取り、生まれたままの姿に戻す働きの神  ⑫白山神社一間春日造りで、最も小さい。五穀豊穣を祈願する神  東大寺には大仏殿にかかわる守り神、二月堂にかかわる諸行事の神、正倉院の守り神、明治初期の神仏分離令により、ひっそりと佇んでいますが、大きな役割をもっていることがよく理解できた探訪でした。 （文 写真：mori） |