2008年5月21日
 第10回「歴史探訪の会」は参加者35名、帝塚山駅を「すみよし歴史案内人の会」のお世話でスタート。住吉大社(地元では住吉さんと呼ばれています)は古代海の神様として栄え、きれいな入り江で自然美あふれる素晴らしいところでした。

     
              太鼓橋                           住吉鳥居

 そのようなところだけに名所・旧跡多く、まず、帝塚山古墳に立ち寄りました。大阪市内に残る四大古墳の一つで、定かではありませんが大和朝廷の高官、大伴の金村のお墓らしい。特に今回古墳内に立ち入り許可を取っていただき、地元の人でも入れない所を見せていただき感激です。

     
               帝塚山古墳                       説明を聞く

 閑静な住宅街を通り遠藤家住宅へ。この建物の設計はウオーズで、関学・神戸女学院・滋賀県豊里小学校も設計されたとか、樹木の合間から見え隠れする暖炉の煙突がある趣のある屋敷でした、

         
                      遠藤家

 「住吉の粉濱え四時美開けもみじ・・・」の碑はこの近くに長らく住んでおられた犬養孝先生の書かれたもの、そしていくつもの道が交わった六道の辻閻魔地蔵尊、姿は恐いが心やさしいと言われています・・ホント!ご神水を戴き其のうえ飴玉まで・・ほんとに優しい閻魔様でした、六道の辻に七道ありました?・・六より七のほうが縁起がよいからだって。

                        
                                    閻魔地蔵

 生根神社へ。奥の天神と呼ばれ、本殿は淀君が寄進「一寸法師」昔々・・のお話がこんなところにも、周辺の旧跡・名所の終わりは「大海神社」。自然が多く残る境内、歴史ある住吉大社には見どころがいっぱい。広大な敷地にある摂社(ゆかりの深い神社)としてこの神社があります。海の神様として記紀神話に、ここが龍宮とのことです。昔はこの地は高台で下はすぐ海とのこと、その様な地形から海の神様と山の神様の神話ができたと思います。

     
                 生根神社                       大海神社

 住吉公園で公園の歴史(明治18年日本で最初)、住吉大社の神輿が海に向かう道「汐かけ道」や松尾芭蕉の句など、大変熱心に探訪の会会員にご説明いただき感謝感謝です。ありがとうございました。

 昼食を終えて住吉大社です。神宮皇后が新羅遠征の帰途に海の神様である住吉大神を祀ったのが始まり、本殿は1810年造営(国宝)。
ここでのポイントは
本宮(本殿)は何れも西向きに拝殿が珍しいとのこと、海の神様だけに海に向かう西側を正面にしたのか?「第一・第二・第三・第四」本宮全て国宝。こんなに身近に触ったり出来る国宝も珍しいとのこと。四つの本宮は全く同じ造りで「住吉造」と呼ばれています、

               
                           本宮千木

 しかし屋根の上に飾られている「千木」は第一~第三まで点に向かって垂直に切られている・・第四だけは水平に切られている、これは女神であとは男の神様ですとのこと。

     
                 千木1                           千木2

 そのあと五所御前・神楽殿・石舞台・反橋(太鼓橋)等の説明も。五所御前は神宮皇后?杉の木があり高天原と言われています。神楽殿は伝統ある神楽として、神楽女の行う神降が伝承されています。・・如何でしたか・・

     
             石舞台                             高天原

 誕生石は砂利の中に五・大・力の文字の書かれた石があります。見つけ出しお守りにすると心願成就にきく。時間がかかるのでカットしました。
石舞台は日本三舞台の一つ「住吉」「厳島神社」「四天王寺」(重要文化財)

 太鼓橋は昔この橋の近くまで波が打ち寄せていた、住吉の象徴、長さ20m、幅5,5m、高さ3,6mで淀君が奉納したもの。今でも宮参り・七五三・結婚式・等々、何といっても正月初詣に、三が日で200万人超える住吉さんです。
特別に住吉神輿を見せていただきました、神輿洗神事があり住吉公園「汐かけ道」を通り本社へ。

            
                        住吉神輿

     

 今見ごろの卯の花苑で見事に咲いている卯の花も拝見(色々種類があるのですね)。
杜若も咲き誇っていました。

    

              

 本当に住吉大社の全てを見学、説明をして頂き、歴史案内の会ガイドの方の外周歴史を含め実の濃い歴史探訪ができました。ありがとうございました。参加会員の皆様ご苦労様でした。

       

                                                                                                                (文 写真:mori)