そうりゅう会 句会入選句 
 
第304回 そうりゅう会 9月度句会分)  令和6年9月

    《投句》22名    (投句句会) 
 
  特別課題『オリンピック』   崎山 喬選 
     (佳句)
 号泣の妹救う兄の金 征治
 新種目表彰台は未成年 敏彦
  無名人メダル取ったら著名人 輝好
 パリ五輪スケボー少女金と銀 明次
 さすがパリオリンピックの殻変える はじむ
         (秀句)  秋の気配を感じます。
 世界の目古都に集めたパリ五輪 公誠
         (軸吟)
 際立ったメダルラッシュの新世代 和幸ズユキ
      共選A『濡れる』  河邉 滋郎選 
         (佳句)
 濡れ場あり古典歌舞伎の奥深さ
 相合い傘譲り合いして共に濡れ はじむ
 雨上がり濡れた紫陽花花盛り 明次
 濡れ衣だアイスを僕は食べてない 高遠
  玄也玄也
          (秀句)
 夕立に濡れて飛び込む縄のれん 明次
          (軸吟)
 濡れ衣を晴らして呉れるDNA 滋郎
     選B『濡れる』  寺川 はじむ選  
    (佳句)
 濡れる程子供にかえる川下り 旅人
 傘ひとつチャンスとばかり相合で 信雄
 百均のビニール傘の二人連れ   征治和幸
 接戦に負けて濡れてる球児の目
 濡れ衣を晴らして呉れるDNA 滋郎
     (秀句)
 濡れ場あり古典歌舞伎の奥深さ
           (軸吟)
 夕立に青葉が映える京の庭 はじむ
     兼題 『 季 節 』  今田 和宏選
       (佳句)
 立秋を横目に今日も夏日和 せいじ
 新米の季節待ってる米不足 明次
 温暖化旬のサンマも高級魚 敏彦
 過去にない季節が狂う温暖化 和幸輝好和幸
 法師蝉やっと鳴きだしほっとする
    (秀句) 
 モンタン忌やがて枯葉の舞う季節 はじむ
    (軸吟)
 九月になれば九月の音叉つむじ風 和宏
   三会合同互選句  『 人 形 』 句頭の数字は得票    
      黒:そうりゅう会 
赤:とうりゅう会  青:ほくりゅう会         
⑥人形の視線感じる一人部屋 英雄
⑥人形よりWebで遊ぶ今どき児 輝好
⑦マネキンにドッキリとする閉店後 みのる
⑦雛飾り迎える宿のおもてなし 明次
⑨人形のような美女にも夜叉が棲む 和宏 
⑨リカちゃんをルンバに乗せて踊る孫 よしいち 
⑭人形の様にあやつる妻の糸 征治 
⑯浄瑠璃は芝居の役者より泣かせ 時雄
⑳まほろばの稲作守る案山子たち たくみ 
㉕親の見栄一部屋ふさぐ五段雛  敏彦