《投句》22名 (投句句会)
特別課題『ラーメン』 喜田 征治選 |
(佳句) |
はしご酒千鳥が帰るラーメン屋 |
和幸 |
本場よりうまいラーメン日本店 |
淳 |
ラーメンに別嬪誘い断わられ |
時雄 |
ラーメンと酎ハイあれば陽が昇る |
和宏 |
チャルメラを聞いて飛び出す下宿部屋 |
高遠 |
(秀句) 秋の気配を感じます。 |
仕送りに母の手紙とカップ麺 |
敏彦 |
(軸吟) |
注文はタッチパネルのラーメン屋 |
和幸征治ズユキ |
共選A『ぺらぺら』 米井 とみこ選 |
(佳句) |
引退で関取の口堰を切る |
和幸 |
ぺらぺらの薄着に困る目のやり場 |
英雄 |
老い二人共にぺらぺら聞き手なし |
英雄 |
ヒーローの弁は爽やか笑み決意 |
喬喬喬 |
ぺらぺらをぐっと呑み込み毒を抜く |
玄也公誠玄也 |
(秀句) |
帰省して喋る方言もはや死語 |
憲 |
(軸吟) |
日めくりを一枚残す大晦日 |
とみこ |
共選B『ぺらぺら』 小林 旅人選 |
(佳句) |
ステーキは薄切りにして倍にする |
征治 |
ぺらぺらとめくる書籍に押し花が |
せいじ |
自分史を書いては見たがぺらぺらだ |
滋郎和幸 |
ぺらぺらの辞令ひとつで西東 |
時雄 |
日めくりを一枚残す大晦日 |
とみこ |
(秀句) |
ぺらぺらの松茸入れて土瓶蒸し |
滋郎 |
(軸吟) |
ぺらぺらの紙一枚の人生よ |
旅人 |
兼題 『 気合い 』 田部 和幸選 |
(佳句) |
若者の気合いスマホに吸い取られ |
はじむ |
乾杯に気合い入らぬウーロン茶 |
和宏 |
作戦は気合いしかない草野球 |
敏彦 |
大声が気合いだという浅はかさ |
和幸旅人和幸 |
どうしたら気合い入るか卒寿です |
淳 |
(秀句) |
さあ逝くぞ先は地獄か天国か |
とみこ |
(軸吟) |
朝入れた気合いがしぼむ昼寝時 |
和幸 |
互選句 『 ステップ 』 句頭の数字は得票 |
⑤翔平のステップ日本明るくす |
憲 |
⑥ステップを踏んで老化が進みゆく |
せいじ |
⑥ステップを踏んでリハビリ再起期す |
滋郎 |
⑥たたら踏み美女に掴まる老いの智恵 |
和幸 |
⑥はしご酒ステップしてる千鳥足 |
明次 |
⑦ワンランク上の上にはまた上が代 |
とみこ |
⑦凋落へステップ踏んだ自民党 |
敏彦 |
⑧イチニッサン教室出てもワルツ調 |
英雄 |
⑨ホップステップ次のジャンプが出来ぬ歳 |
淳 |
⑪もう少し生きるつもりの万歩計 |
和宏 |
⑬ステップを踏む夢を見る車椅子 |
はじむ |
|