そうりゅう会 句会入選句  
 
第306回 そうりゅう会 (11月度句会分)  令和6年11月

    《投句》22名    (投句句会) 
 
  特別課題『ラーメン』   喜田 征治選 
     (佳句)
 はしご酒千鳥が帰るラーメン屋 和幸
 本場よりうまいラーメン日本店
  ラーメンに別嬪誘い断わられ 時雄
 ラーメンと酎ハイあれば陽が昇る 和宏
 チャルメラを聞いて飛び出す下宿部屋 高遠
         (秀句)  秋の気配を感じます。
 仕送りに母の手紙とカップ麺 敏彦
         (軸吟)
 注文はタッチパネルのラーメン屋 和幸征治ズユキ
      共選A『ぺらぺら』  米井 とみこ選 
         (佳句)
 引退で関取の口堰を切る 和幸
 ぺらぺらの薄着に困る目のやり場 英雄
 老い二人共にぺらぺら聞き手なし 英雄
 ヒーローの弁は爽やか笑み決意
 ぺらぺらをぐっと呑み込み毒を抜く 玄也公誠玄也
          (秀句)
 帰省して喋る方言もはや死語
          (軸吟)
 日めくりを一枚残す大晦日 とみこ
     選B『ぺらぺら』  小林 旅人選  
    (佳句)
 ステーキは薄切りにして倍にする 征治
 ぺらぺらとめくる書籍に押し花が せいじ
 自分史を書いては見たがぺらぺらだ   滋郎和幸
 ぺらぺらの辞令ひとつで西東 時雄
 日めくりを一枚残す大晦日 とみこ
     (秀句)
 ぺらぺらの松茸入れて土瓶蒸し 滋郎
           (軸吟)
 ぺらぺらの紙一枚の人生よ 旅人
     兼題 『 気合い 』  田部 和幸選
       (佳句)
 若者の気合いスマホに吸い取られ はじむ
 乾杯に気合い入らぬウーロン茶 和宏
 作戦は気合いしかない草野球 敏彦
 大声が気合いだという浅はかさ 和幸旅人和幸
 どうしたら気合い入るか卒寿です
    (秀句) 
 さあ逝くぞ先は地獄か天国か とみこ
    (軸吟)
 朝入れた気合いがしぼむ昼寝時 和幸
   互選句  『 ステップ 』 句頭の数字は得票                
⑤翔平のステップ日本明るくす
⑥ステップを踏んで老化が進みゆく せいじ
⑥ステップを踏んでリハビリ再起期す 滋郎
⑥たたら踏み美女に掴まる老いの智恵 和幸
⑥はしご酒ステップしてる千鳥足 明次 
⑦ワンランク上の上にはまた上が とみこ 
⑦凋落へステップ踏んだ自民党 敏彦 
⑧イチニッサン教室出てもワルツ調 英雄
⑨ホップステップ次のジャンプが出来ぬ歳
⑪もう少し生きるつもりの万歩計 和宏 
⑬ステップを踏む夢を見る車椅子 はじむ