そうりゅう会 句会入選句  
 
第308回 そうりゅう会 (1月度句会分)  令和7年1月

    《投句》22名    (投句句会) 
 
  特別課題『夢』   小林 旅人選 
     (佳句)
 マスカット植えて今年は食べれそう 高遠
 夢追って叶わぬうちに老いの坂 滋郎
  夕焼けの空いっぱいにある残夢 和宏
 あと五分夢の続きを巻き戻す 公誠
 善行を重ね籤買う年の暮れ 英雄
         (秀句)  秋の気配を感じます。
 赤ん坊夢を両手に握りしめ
         (軸吟)
 夢に出るサインコサインタンジェント 和幸旅人ズユキ
      共選A『すべすべ』  和住 明次選 
         (佳句)
 あかちゃんのすべすべ頰にチュウしたい 滋郎
 若き日の肌はどこかにかくれんぼ 旅人
 古稀の婆孫と張り合う美人の湯 信雄
 すっぴんのすべすべ肌に惚れました はじむ
 輪島塗さする両手で能登想う 玄也とみこ玄也
          (秀句)
 幽玄に紅葉映す古寺の床
          (軸吟)
 金かけてすべすべさせる皺の顔 明次
     選B『すべすべ』  米井 とみこ選  
    (佳句)
 畳替えすべすべになりまた転び 公誠
 幽玄に紅葉映す古寺の床
 すべすべの頭に止まりハエすべる   せいじ和幸
 かろうじて残るすべすべ頭皮だけ 旅人
 すべり止め迄もすべった受験生 和幸
     (秀句)
 糠床を守る老婆の手は二十歳 和幸
           (軸吟)
 輪島塗さする両手で能登想う とみこ
     兼題 『 破 局 』  田部 和幸選
       (佳句)
 あれほどの恋が今では嘘みたい 時雄
 振ったのは昨日も今日もこの私 とみこ
 金婚式俺の我慢も褒めてくれ 敏彦
 長年の信を損ねた軽い嘘 和幸時雄和幸
 偶然の出会い別れは強い意志 征治
    (秀句) 
 破局までいつもいかない片思い 敏彦
    (軸吟)
 振り込めばロマンス詐欺はすぐ破局 和幸
   互選句  『 コンビニ 』 句頭の数字は得票                
⑤コンビニが伸ばすやもめの独り道 和幸
⑤コンビニは単身族の台所 輝好
⑤コンビニが富士山頂に有ったなら 旅人
⑤コンビニはおらが村さの百貨店 時雄
⑦おらが村コンビニだけが命綱 とみこ
⑫コンビニのおでんつまみに除夜の鐘 敏彦 
⑯贈り物コンビニだとは言いそびれ 英雄 
⑳コンビニの灯が被災地を勇気づけ