そうりゅう会 句会入選句  
 
第309回 そうりゅう会 (2月度句会分)  令和7年2月

    《投句》20名    (投句句会) 
 
  特別課題『乱』   谷川 憲選 
     (佳句)
 隣国のトップどなたも命懸け 時雄
 乱れ飛ぶ座布団これぞ大相撲 滋郎
  呑む程に子猫がトラになる酒乱 征治
 乱暴な言葉飛び交う魚市場 公誠
 心電図乱れたわけは美人女医 敏彦
         (秀句)  秋の気配を感じます。
 俎板のリズムが語る妻の乱 和幸
         (軸吟)
 乱世には時代を変える人が出る 和幸ズユキ
      共選A『ぬるぬる』  井上 輝好選 
         (佳句)
 掴んだらぬるぬるつるり鰻逃げ 公誠
 泥濘を承知で選ぶ近い道 英雄
 ぬるぬるのドジョウあっての安来節 時雄
 雨あがりぬるぬるの靴畑作業 憲治
 ぬるぬるのとろろ芋なら滋養食 玄也公誠玄也
          (秀句)
 ぬるぬるの泥土に負けずボランティア 滋郎
          (軸吟)
 ぬるぬるで長靴履いてのろのろと 輝好
     選B『ぬるぬる』  木津和 敏彦選  
    (佳句)
 ぬるぬるの演技に味ある安来節 明次
 硫黄の湯浸ったままを持ち帰る はじむ
 狡い嫁姑の小言聞き流し   信雄和幸
 風呂掃除これ一本とコマーシャル とみお
 政界のボスの本音は掴めない
     (秀句)
 泥濘を承知で選ぶ近い道 英雄
           (軸吟)
 握手会若いアイドル嫌な顔 敏彦
     兼題 『 約束 』  喜田 征治選
       (佳句)
 約束をしたかの様に来る電車 旅人
 デジタル化約束手形死語になる 輝好
 懐かしい「先に行きます」伝言板 明次
 抜けません誓いの言葉吐く指輪 和幸はじむ和幸
 本人も知らずに小指約束し せいじ
    (秀句) 
 約束を破った酒がよくしゃべる 和宏
    (軸吟)
 見込まれた出世払いがまだ残る 征治
   互選句  『 ドライブ 』 句頭の数字は得票                
⑥チャリの旅火野正平が惜しまれる
⑦自動化で一杯飲んで帰れそう 時雄
⑦返納に行ってる路で事故に遭う せいじ
⑧助手席の老妻ナビが口出しを 滋郎
⑨助手席のナビは動かず寝てばかり 敏彦
⑩乗り心地伝えられない霊柩車 和幸 
⑪カーナビでドライブマップ追いやられ 輝好 
⑮好きですと言えずドライブ遠回り とみこ