そうりゅう会 句会入選句  
 
第311回 そうりゅう会 (4月度句会分)  令和7年4月

    《投句》21名    (投句句会) 
 
  特別課題『善 』   田所 英雄選 
     (佳句)
 どうしたのあんなに良い子だったのに 敏彦
 無人レジ性善説で可能にし 一男
  善悪は問わず強者が勝つ戦 時雄
 極楽行きの切符欲しさに功徳積む 信雄
 裏は善表は悪のヒール役 旅人
         (秀句)  秋の気配を感じます。
 寝る前に今日の善行振り返り 信雄
         (軸吟)
 笑い皺重ねた善に人集う 和幸英雄ズユキ
      共選A『夜明け』  喜田 征治選 
         (佳句)
 妥協せぬ枕と夜明け待っている 和宏
 ウクライナ民の夜明けはまだ遠い
 美女の夢夜が明けても覚めるなよ 旅人
 終電に遅れ始発の客となる 雅明
 殻破り夜明けを待ってセミになる 玄也滋郎玄也
          (秀句)
 明朝を信じ今宵も明かり消す 時雄
          (軸吟)
 残業と見え透いた嘘朝帰り 征治
     選B『夜明け』  河邉 滋郎選  
    (佳句)
 余生では平和な夜明け望みたい 信雄
 雲海を破り新たな日が昇る 雅明
 春が来て新芽はじける夜明け前   和幸
 ウクライナ民の夜明けはまだ遠い
 辛い日々耐えて手にする我が夜明け 英雄
     (秀句)
 頑張ろう 夜明けの来ない闇は無い 和宏
           (軸吟)
 殻破り夜明けを待ってセミになる 滋郎
     兼題 『 眼 鏡 』  田部 和幸選
       (佳句)
 色メガネ外し育む好奇心 明次
 注意書き虫メガネでも見えぬ文字 旅人
 スーパーも市場もあってパリもある 一男
 お眼鏡に適い掴んだ玉の輿 和幸敏彦和幸
 裏のウラ読んでとぼける鼻眼鏡 和宏
    (秀句) 
 見えすぎる眼鏡にストレスが絡む 和宏
    (軸吟)
 百均の眼鏡で読書するトイレ 和幸
   互選句  『 家 族 』 句頭の数字は得票                
⑤かしましい女系家族の雛祭り 明次
⑤アイボ連れ花見に行く日すぐそこに 高遠
⑤核家族集い笑顔の三が日 滋郎
⑥翔タイムだけは笑顔の老い二人 和幸
⑥お荷物の俺は家族の荷物持ち 旅人 
⑥永すぎて代替わりする拉致家族 せいじ
⑦屋根の上家族になったノラ二匹 とみこ 
⑧大家族消えて寂しい写真帳 憲 
⑨親爺の威厳給与袋と共に消え 英雄
⑨親子でもけじめと書かす借用書 征治 
⑪大家族早食いだった終戦後 時雄