《投句》21名 (投句句会)
| 特別課題『 実 』 田部 和幸選 |
| (佳句) |
| 実と皮の境を超えて食う西瓜 |
旅人 |
| 実績の割には多い交際費 |
征治 |
| 実りある生涯だったとしておく |
時雄 |
| うふふふふ 桜散ったらサクランボ |
和宏 |
| 報告者実はの後が長くなり |
憲 |
| (秀句) 秋の気配を感じます。 |
| 実らない努力の愚痴が冴えている |
明次 |
| (軸吟) |
| 高い米稲穂ごめんと頭垂れ |
和幸和幸ズユキ |
| 共選A『もたもた 』 谷川 憲選 |
| (佳句) |
| おお怖い若葉にもみじ煽られる |
征治 |
| 温暖化無策の果ての四十度 |
和幸 |
| もたもたとしてりゃ古米が古古米に |
旅人 |
| レジ前で一円玉を探す老い |
喬和幸喬 |
| 老い独りもたつくさまも人知れず |
玄也 時雄玄也 |
| (秀句)㊥ |
| 言葉出ぬ新婦の父は泣くばかり |
征治 |
| (軸吟) |
| もたもたと日がな一日老い二人 |
憲 |
| 共選B『もたもた 』 和住 明次選 |
| (佳句) |
| 婆さんのたこ焼き屋には並ばない |
公誠 |
| ミスショットもたもた歩く夏ゴルフ |
一男 |
| オートレジもたもた操作ジジとババ |
滋郎幸 |
| カルガモのもたもた歩き癒される |
一男 |
| もたもたと歩いていますこけぬよう |
憲 |
| (秀句) |
| 青信号渡りきれずにまた戻る |
とみこ |
| (軸吟) |
| 高齢化もたもたさせる世の動き |
明次 |
| 兼題 『 少 年 』 喜田 征治選 |
| (佳句) |
| 親の背が今も声なきアドバイス |
英雄 |
| 組み立てたラジオが鳴って夢を追う |
憲 |
| 昨日まで母と入れた女風呂 |
和幸 |
| 逆風に向かい夢追う少年期 |
和幸滋郎和幸 |
| 坂の上の雲追いかけた少年期 |
和宏 |
| (秀句) |
| 知覧発生きて帰れと百度踏む |
はじむ |
| (軸吟) |
| アルバムの昔の爺は美少年 |
征治 |
| 互選句 『 テキスト 』 句頭の数字は得票 |
| ⑤苦手な歴史漫画になればもう夢中 |
信雄 |
| ⑤敗戦で教科書墨でまっくろけ |
時雄 |
| ⑥教本を束ね廃棄の朝を待つ |
英雄 |
| ⑧テキストの通りはならぬ世渡りは |
滋郎 |
| ⑧テキストを買えば勉強した気分 |
輝好 |
| ⑧教科書を開くと降りてくる睡魔 |
敏彦 |
| ⑩テキストの隙間を埋める人の知恵 |
和宏 |
| ㉑料理本見ても出せない母の味 |
とみこ |
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