そうりゅう会 句会入選句  
 
第317回 そうりゅう会 (10月度句会分)  令和7年10月

    《投句》21名    (投句句会) 
 
  特別課題『 見 』   小林 旅人選 
     (佳句)
 見苦しい詐称ラブホの市長殿 征治
 サングラス猛暑を少し涼しくし 高遠
  高僧も地獄極楽見ていない 時雄
 一歩退く大事なものが見えてくる はじむ
 謝罪会見ロボット並び頭下げ はじむ
         (秀句)  秋の気配を感じます。
 かたぐるま月のうさぎを探す孫 とみこ
         (軸吟)
 恋煩い見て見ぬ振りのお医者さん 和幸旅人ズユキ
      共選A『そろそろ 』  井上 輝好選 
         (佳句)
 同期の訃報俺も近いかお迎えが 敏彦
 またヒヤリそろそろ免許返納か 滋郎
 八十路前そろそろします終活を 明次
 断捨離をそろそろやって天国に 高遠
 十五年いつまで続く平社員 玄也 征治玄也
          (秀句)
 そろそろの遺影写真は若過ぎる はじむ
          (軸吟)
 もう定時そろそろ行こか早いけど 輝好
     選B『そろそろ 』  奥 時雄選  
    (佳句)
 苛立たしそろそろ進む行列は 輝好
 そろそろと佳境に入る長話 明次
 朝帰り起こさぬように忍び足  敏彦
 孫娘門限超過爺出番 信雄
 八十路越え歩く速さに気が焦る 輝好
     (秀句)
 またヒヤリそろそろ免許返納か 滋郎
           (軸吟)
 秒読みにならんと頭働かず 時雄
     兼題 『 時 代 』  田部 和幸選
       (佳句)
 昭和百年きょうの平和を噛みしめる 和宏
 令和から先の時代はあの世から 滋郎
 時代からこぼれた爺のコップ酒 旅人
 猛暑続き男の日傘増えだした 和幸和幸
 通過駅時代遅れの発車ベル 公誠
    (秀句) 
 印籠を持てばかざしてみたくなる とみこ
    (軸吟)
 入れ墨を令和時代に逆輸入 和幸
   三会合同互選句  『 ライバル 』  赤:ほくりゅう会 
    
冒頭数字は得票              緑:とうりゅう会 
                         黒:そうりゅう会 
             
⑤百寿競い勝てど相手はもういない けんじ
⑤時過ぎて競いライバル星となる 星影
⑤ライバルと競い破れて都落ち 滋郎
⑥ライバルも喜寿をこえれば鉾おさめ 高遠
⑥ライバルに最後は勝てた長生きで 敏彦 
⑥ライバルは自分だという負け惜しみ 酒坊
⑦憎いけど居ないと寂しあの男 征治 
⑧総裁選昨日の友は今日の敵 とみこ 
⑧ライバルに勝った負けたで技磨く 明次 
⑨マドンナが来れば竹馬の友も敵 和幸 
⑨ライバルは今も川柳競う仲 いいいいぬまぬま 
⑩立ち向かう敵一番は認知症 早苗 
⑫逝きて知る心の張りの屋台骨 英雄 
⑫ライバルの靴が光っている気鬱 和宏