令和7年 2月度句会入選句鑑賞     井上 輝好選

 
   

ぬるぬるの泥土に負けずボランティア     河邉 滋郎

  大地震や、津波により泥沼と化した跡をボランティアの皆さんが片付けている処をテレビな

 どで見るたびに、彼らに対しては敬意を表する反面、彼らは何故あのような大変なことを
 
 するのか、本音はどこにあるのか。 フトと余計なことを思うこの頃です。

リ-ダーの有り様一つ国乱れ          喜田 征治     

  トランプやプーチンは自国だけでなく世界中を混乱に巻き込んでいる。これらの事は長い歴
 
 史の中で見れば
ほんの一片でしょうが、今生きている我々にとっては困ったことが多いの

  ではないでしょうか

保有株一喜一憂乱高下             田所 英雄     

 常に一喜一憂するのは身体に良くない。株の相場には、”落ち葉が沈んで、石浮かぶ”

 と言う言葉がある様に常識外の事が起こり得ると腹をくくるのも必要ではないでしょか・・・

雨上あがりぬるぬるの靴畑作業         玉置 憲治

 久しぶりに天気が良くなり晴れ間が出たので、張り切って畑へ行ったがぬかるんで靴が

 ドロドロになり、まともに仕事が出来なかった。良くあることです。

乗り心地伝えられない霊柩車          田部 和幸

 霊柩車で寝ている本人には分りませんが、運転席に乗る親族の代表者はなんとも言え

 ない乗り心地です。私には経験があります。

挨拶か約束なのかまた今度           小林 旅人

 久しぶりに会った人との別れ際によく使う、言った本人もまた会うのかどうか決めかねているので

 曖昧な表現でさようならをしたのでしょう。誰にでも経験のある事ですね。

  乱暴な言葉飛び交う魚市場           岩崎 公誠

 素人には乱暴に聞こえる競りの声、競り人本人にとっては生活がかかっている言葉で決して乱暴

 では無いのです。言葉は人によって意味が異なるものですね。