令和7年 8月度句会入選句鑑賞 河邉 滋郎選 |
実りある生涯だったとしておく 奥 時雄
我々が現役時代のシャープは、大きく成長・飛躍し世間からも注目されました。
もたもたとしてりゃ古米が古古米に 小林 旅人
小泉大臣の即断で備蓄米の放出が決まるも、市場にはなかなか出回りません。
甲子園夏だけ燃える地元愛 米井 とみこ
プロ野球と異なり、高校野球になると地元高校を応援するのは人情です。
坂の上の雲追いかけた少年期 今田 和宏
どのような時代や環境であっても少年時代は、人それぞれに夢を持ち追い求めます。
言葉出ぬ新婦の父は泣くばかり 喜田 征治
父親にとり息子の結婚にはたいした感情はありませんが、娘の場合は別格です。
料理本見ても出せない母の味 米井 とみこ
下五がこの句を見事に秀句に引き立ててますね、読んだ人は皆共感します。
夏バテで実りの秋を待ち望む 和住 明次
猛暑日の日数が年々更新され増加の一途で秋は遠のくばかりです。
もたもたと歩いていますこけぬよう 谷川 憲
我々高齢者は転倒すれば骨折し長期入院する破目になります。
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