8月度釣行の記録

☆概況:
 台風9号が沖縄に接近する中、船長の「大丈夫、出るよ」の一言を電話で確認し、参加者5名全員が奈良の小川会員宅に集合。午後3時に南部堺に向けて出発した。5時過ぎに港に到着。釣り座を決め、各自クーラーボックスに氷を入れ乗船。各々の釣り座に陣取って釣りの準備をする。今回は参加者が5名と少なかった事もあり、同好会で借り切りとはいかず、後から常連さんが1人乗り込んできた。午後5時50分築山丸は釣り人6人を乗せて静かに港を離れた。 日没に合わせて釣り場に到着させるためか、それとも台風によるうねりを気にしてか、船は超スローなスピードで釣り場に向かう。途中で左側に見える白浜温泉の名勝三段壁や千畳敷を海側から観光し、右側では台風の影響かと思われる黒雲と日没間近の夕日が織りなす幽玄なコラボレーションを堪能しながら、午後7時頃に釣り場に到着した。「水深は60mやさかい、底からゆっくり巻いてきて」と船長の指示。日没直後は集魚灯が効かずアカイカは底に居るらしい。用意した2.5号の5本スッテに80号の錘を付けて投入する。ベテランの会員は7本スッテ、9本スッテを持参して使っているようだ。ところが底近辺は潮流がきつく、横で釣っている小川会員の仕掛けと連続で2度もおまつりする始末。船長も「底まで落とさんと40mくらいから巻き初めてぇ」と即棚変更の指示。何度か棚を探るが一向に当たりなし。周囲で釣っている会員も同様の気配だ。船舶無線から漏れ聞こえる他の遊漁船の船長同志の会話も「あかんのぉ。全然釣れんわ」とボヤキとも取れる交信ばかりだ。時計を見ると8時10分。もう1時間以上も空バリを引き続けていることになる。その時「よっしゃ、皆仕掛け上げて」と船長がポイント移動を決断。「待ってました」と心の中で叫んだのは私1人では無いはずだ。10〜15分西へ移動して第2のポイントに到着。「もう、浮いてきてるから20mくらいから巻き上げて」との事。場所を変えた第1投目水深8.8mまで巻き上げてきたところで、ピクピクと竿先が動いた。リールを電動から手動に切り替えて慎重に巻き上げると赤味を帯び半透明で胴長15〜16pの待望のアカイカがいきなり2連で上がってきた。スッテを逆さにして海水を入れておいたバケツに獲物を落とし墨を吐かせて、第2投目。今度は水深7.9mで同様の当たり。今回は2連とはいかなかったが、3ハイ目をGET。周りの会員も順調に釣り上げていて、そこかしこでアカイカが夜空に舞っている。足1本に辛うじてスッテの針が掛っているものが大半で、掛っても船まで取り込める確率は60〜70%。それでも「イカ釣りはそういうもの」と納得できるほど頻繁に当たりがあった。結局胴長13p〜19pのアカイカを25ハイ釣り上げて、午後11時半に納竿となった。白浜沖のアカイカ。食味はピカイチだが、型が小さく釣り味はイマイチ。元々アカイカは日本海のシロイカ、九州のゴトウイカと同じでいわゆるケンサキイカの仲間だそうだが、南紀のアカイカだけは余り大きく成長しないとのこと。25p程度が限界の様だ。心地よい潮風に吹かれて、美味しいイカが沢山釣れたのだから、釣り味まで求めるのは贅沢というものか。

☆釣行日:8月3日(水) ☆天候:晴れ ☆潮回り:中潮 ☆釣り船:南部堺 築山丸

☆対象魚:アカイカ ☆釣り場:白浜沖 ☆参加者:5名(阿部、小川、久保田、中田、衣川[記])

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出船前準備中の
小川会員
お世話になった築山丸
築山佳志船長
中田会員 衣川会員 白浜温泉街
日没前の幽玄な景色 集魚灯下の阿部会員 本日最長寸全長49p お疲れ様全員集合 全体の釣果

☆大物賞:アカイカ胴長21p(小川会員) 胴長19p(衣川会員)
☆竿頭:アカイカ40ハイ(小川会員) ☆全体の釣果:アカイカ152ハイ ゴマサバ1匹

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