2013年5月釣行記録
ーこれからが旬のアコウ(キジハタ)を狙ってー
☆釣行日:2013年5月8日〜9日 ☆天候:晴れ ☆潮回り:中潮
☆対象魚:アコウ、黒ソイ、ガシラ等 ☆釣り場:経ヶ岬沖 ☆釣り船:初漁丸
☆参加者:6名(小川、騎馬、園山、中田、藤田、阿部[記])
☆概況:
5月度の釣行は、これから夏にかけて旬のアコウ(キジハタ)釣りだ。釣り船は今年で3年続けて京都府里波見の初漁丸のお世話になった。
前日、仮眠所に泊り早朝港へ行くと、丁度、船長が沖の定置網より餌になるカタクチイワシを小舟に積み戻ってきて初漁丸の前後の生簀に移し替えているところであった。船長に挨拶も早々に我々6人を乗せ初漁丸は港を離れた。時に、午前5時50分、無風・波なし、絶好の釣り日和である。
港を出て直ぐに養老漁港、伊根漁港を左舷に見ながら船は低速で沿岸沿いを北上する。新井崎を過ぎたあたりから小さな定置網や刺し網を縫う様に進み、鯛崎を過ぎると急に今までベタ凪であったのが少し波気がでだしたが、釣りには何の支障もなさそうだ。港を出て1時間も走ったろうか、丹後半島の最北端に日本三大灯台の一つ白亜の経ケ岬灯台が見え、そこで船は大きく進路を西北に切り10分、やがてエンジン音も静まり間もなく狙い魚との出逢いだ。生簀より餌のカタクチイワシを10尾程度バケツに移し戦闘態勢に入るが、この素晴らしいカタクチイワシを見れば見るほど、これは勝利の美酒に酔えるぞと内心ほくそ笑む…が、しかし、これが大きく狂うなどこの時点では想像だにしなかった。
戦闘開始のブザーが鳴り天秤フカセ・錘70号2本針の仕掛けを投入。水深は78mで底は砂泥地だ。あまり起伏もなく根掛かりの心配はなさそうだ。潮に乗って船は流されているようだが期待に反し一向に竿の立つ気配がなく静かなものだ。あれぇ〜どうなってるの梨の礫。ブザーが2音≪潮が流れんとあかん。釣れんわ、竿上げて走るわ≫。
15分ほど走り冠島の大島・子島が見えるポイントに移動し再び投入。水深は80mで錘から伝わる感触では岩礁帯の上に乗っているようだ。魚を釣りたい欲望と根掛かりを避けたい願望の二つの相反する闘いが始まった。ここで初めて船中所々で魚が釣れた喜びと根掛かりに苦しむ気配が感じとれ、やがて我が竿にも明らかな魚信を感じる。電動の音色を味わい釣れたのは25cmのアコウでそれを見た船長は≪ちびアコウか≫と冷ややか。
初漁丸での釣りは、大きなポイントを1流し30分〜40分かけて流してくれるので釣れ出すとあちこちで竿も立つが、釣れないとなると沈黙が長く続く。この場所で深紅のガシラやメバルが釣れるが型は今一小さく釣り荒れ気味かと脳裏を走る。船長は船内の釣れ具合を確認し大きく転進し港に近づくポイントに船を流してくれ、突然、船中が賑やかになる。≪これ見て、この引き見て≫と騎馬会員のドヤ顔が眼に入る。ぽっかり浮いたのは40cm程のソイで船長のカメラに納まり≪底釣ってもあかんで、上釣りや≫と船長。このポイントは船長の写真撮影も忙しく、都合7尾のソイが釣れた。
その後、釣れ具合を見ながら船を流してくれるが砂泥地ではカタクチイワシにキュウセンが食ったり魚の乗りも悪く、根掛かりのしそうな岩礁帯へ船が流れていくと40cm級のアオハタが釣れたり船中明るく弾むが、それも一瞬であまり長続きはしない。
時計も午後1時50分を過ぎた頃、目の覚めるような凄い当たりに出くわした。時々、スプールが逆回転する。ヒラメの引きではないし、先程釣ったソイでもこのような引きは見せないし一体なんだろう。アコウかも、そうあってほしい。期待はいい方にいい方に走り、やがて水中に白い魚影がうねる。あれ、ボラちがうか?いやそんなに太くない、コチかな〜?。しかし、完全に浮いたのは60pを超えるエソがW-Hit'sだ。釣れてくれた魚に何の責任も無いが、ここまで来て、がっくり。≪何釣れたんや≫と船長、≪エソや≫≪でべそエソか≫と写真撮影には来てくれなかった。瞬間、和歌山県・田辺の名物かまぼこ≪南蛮焼き(なんば焼き)≫が目に浮かんだが捌くのに自信がないのでご丁寧にお帰り願った。これを最後に納竿・・・午後2時20分〜7時間半に及ぶ闘いも終わり、どっと疲れが出た。
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☆大物賞:アコウ 33p小川会員、 26p騎馬会員
☆竿頭:小川会員 アコウ2、ガシラ12、アオハタ1、レンコダイ1、ヨロイダイ1 合計17匹