2013年6月(7月)釣行記録
ー旬の腹パンパンイサギのはずが?ー
☆釣行日:2013年7月10日 ☆天候:曇り ☆潮回り:大潮
☆概要
最近は年中イサギは釣れているのだが、やはりイサギ釣りは何と言っても腹パンパンの旬のイサギとの出逢いが目的で、そこで6月19日に和歌山県・印南の≪たつみ丸≫に予約を入れた。
今年の梅雨入り宣言は5月29日にあり、その後、好天が続き雨も少なく各地ダム湖の渇水が心配されていたが、不幸にも釣行日前日からの豪雨・突風で出船が出来なくなり、1週間順延となった。不幸がここで終わってくれれば何のこともなかったが、順延した6月26日も豪雨で出船不可で、再順延の7月4日も三度目の正直にも見はなされ二度あることは三度あるを地で行ってしまい、ようやく釣行出来たのは7月10日で、何と当初予定より3週間も過ぎてしまった。
午前11時30分我々8人を乗せ、たつみ丸は印南港を離れた。天候はくもり無風で波もなく、珍しく霧が濃く南下とともに山並みがどんどん霞んで行く。30分も走ったろうか、たつみ丸の第1ポイントに着く。
船長は、いつも手釣りの道糸の色(10mごとに5色で色分け)でイサギの棚を指示してくれるが、今回も≪2回目の赤まで出して半分上げてそこで餌を出して釣って…≫と。ところが、8人が左舷・右舷に分かれ釣っているのだが、風と潮流の関係か右舷の人の道糸が船底を通り左舷側に流れるので、お祭り続出で釣りにならない。これを見て船長は右舷の人に左舷に移るよう言って釣り開始。
たつみ丸でのイサギ釣りは、盛期であれば水深が30m〜40mと非常に浅場を釣らすので楽な釣りであるが、当日の水深は想像以上に深く65mであるのに道糸は85mも出てそこから釣っていくので辛い釣りであり、また、当たりも盛期のイサギの引っ手繰るような当たりはなく、もぞもぞ・ぐぅ〜と興味半減だ。撒き餌が効いてきたのかあちこちで仕掛け4本鉤にダブル・トリプルで揚り出すが、自然に生きるイサギに何の罪もないのだが、予定より3週間の過ぎれば多回産卵のイサギも終わったのか魚姿はいと寂しい。また、梅雨イサギの頃にはよく外道のソウダカツオやサバが邪魔をしてくれるが、今回はたまに、丸々太った45cmオーバーのマサバが釣れる程度で気にはならない。
釣り始めて3時間も過ぎたのだろうか、各人のクーラーも賑わっているが、あれ程45°に飛んでいた潮もいくらか緩み始め、そろそろ釣果も落ち着きだすと釣り人って得手勝手なもので釣れなければ直ぐに≪釣れへんなあ〜≫とぶつぶつ小言が出るし、釣れれば釣れたで≪小さいわ≫≪縞があるわ、うり坊や≫と。
そこで船長は、我々のぶつぶつに反応したのか、それとも土産も出来たと判断したのか大きく移動を開始、切目崎沖水深35mの浅場に来た。≪ここは浅いで≫と同じく道糸の色の指示が出る。程なく船内騒然、あちこちで今まで釣ったイサギは何や、と言う馬鹿でかいイサギが釣れだす。釣れるイサギはすべて30cm超で、当たりたるや、もぞもぞから一変、これほんまにイサギの当たり?。そうなれば会話も弾むが釣りと言うものはそう旨くは行かず待ちの釣りとなる。その都度、船長は打ち直しをしてくれ1投目は釣れるが直ぐに当たりは遠のく。船長は≪大型はやって見んと釣れるか分からんわ≫と気まぐれイサギを嘆く。ここで全員何尾かの大型イサギを釣るが、釣れなくなれば直ぐに打ち直しをしてくれる船長の努力もが限界だ。時に午後5時30分…納竿を迎えた。
帰港後、恒例の集合写真や表彰写真を撮影しクーラーへ氷を補充していると、土産に南紀名産の≪あじのひらき≫を頂戴した。この干物絶品で今のイサギであればこのお土産が遥かに上だ。釣れなくてお土産を頂くのは嬉しいものだが、出来る事なら釣りで実力を発揮しお土産のない釣りをしたいものだ。
今回のイサギ釣りで分ったのであるが、小型と大型がこれ程までの棲み分けを初めて知った。イサギはピラミッド型に群れており大型を釣りたければ上を釣れ、とよく言われるが大型は大型で、小型は小型で生息しているのを知った。
☆対象魚:イサギ ☆釣り場:印南沖 ☆釣り船:たつみ丸
☆参加者:8名(小川、騎馬、城市、園山、中田、長田、藤田、阿部[記])
☆大物賞:36.5p園山会員 35.0p騎馬会員 34.5p城市会員
☆竿頭:長田会員 イサギ53匹