10月度月例会は“落とし込み釣り”で、我々の釣り同好会のジャンル入りをして今年で4年目を迎えるが、過去にあまり好い目をした経験がないのだが。
10月12日、6名が和歌山県・南部堺港に集合。程なく早朝便の築山丸が帰って来た。記念の釣果写真を撮るのを見せてもらうとカンパチ・ハマチがクーラー満タンの人もおり、これを見せられると弥が上にも戦意昂揚だ。
8月の月例会に同じ築山丸で“アカイカ釣り”をし、アカイカの終わる9月に入るとその頃よりカンパチ一色の“落とし込み釣り”が始まり、10月の声を聞くとハマチが混じりだし、現在、1人10尾以上も釣れており最盛期のようである。
天候は晴れ、波も泣く絶好の釣り日和で出港後30分で築山丸のポイント水深43mに着き、船長の第1声は≪35mで餌振ってぇ〜。乗ったらそのまま待ってよぉ〜≫と指示。仕掛けは胴突き仕掛け4本鉤で、道糸、ハリス共10号の太仕掛けであるが、築山丸では下錘の変りにステンレス鉄仮面の小型をセットしアミエビを詰めて釣るので実に効率的な釣りである。船長の話ではベイトは14cm〜15cmの青アジで狙いのカンパチ、ハマチには最適なベイトだ。
早速、左舷へ先の騎馬会員の竿が根元から大きく曲り穂先は海中に刺さり、盛んに何かを叫んでいるがエンジン音にかき消され、聞き取れない。無事タモに納まったのはカンパチの40cmクラスで、続いて騎馬会員が一人気を吐いている。
35m付近で撒き餌を振って待っているがベイトが乗ってくれない。それを見かねた船長は操舵室から飛び出し≪あかなぁ〜≫と大きく竿を上下に煽り撒き餌をだし、竿をわたされる。途端に穂先にベイトの反応がでて、その反応がどんどん大きくなると見ていたのか、船長が≪來るよぉ〜!!!來るよぉ〜!!!≫の予見が終るか終らない内に竿が海中に突き刺さる。≪あかなぁ〜あかなぁ〜、巻かなあかなぁ〜≫と叱咤の連打。まるで釣りも一変、格闘技だ。白い姿を見せてのは55cmの丸々太ったハマチだ。続いて2尾目もハマチを釣り、3尾目に来たのは前のとは少し違っていた。電動が巻けない。道糸がずるずる出る。巻いては出る。切れたらどうしょう、仕掛けは持つか、不安ばかりが走馬燈のように脳裏をかすめる。しかし、不安も現実とはならず、落ち着くとだんだん巻けて残り5m、≪大きいよぉ〜!!≫と船長の激励。3mで海中に茶褐色の巨体がのたうつ。勝った。見事、カンパチ77cm。しばし、放心。釣友の羨望の的だ。凄く時間がかかったように思ったが実際は僅分で上がったのでは。
今回の釣りは1流し20分の繰り返しで、右舷トモでは藤田会員がハマチのWヒットに引き回され、当日の釣りは入れ食いと言っても過言ではない。中乗りさんの網入れも忙しい。無我夢中で釣った4時間、そろそろ終幕だ。ただ、釣果に差が出来たのはバラシの多さではなかろうか。騎馬会員は自前のクーラーには入りきらず配っていた。
ただ、贅沢をいえばカンパチの少なかってことで、丁度、ハマチ、メジロに変る時期でもあったようだ。疲れた。だか≪釣ったぞ!!!感100%満溢≫の釣りだった。
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