今年は実に台風の日本列島直撃の多い年で、7月、8月、9月に5個の台風が上陸し、大きく釣行日程を狂わされ、連続10年続いていた南紀の夏の風物詩・アカイカ釣りの漁火も消え、12月の定例一泊釣行予定も変わってしまった。
12月14日、本年度最後の定例釣行・海釣ぽーと田尻に4名が集合し、7号貸切生簀が本日の釣り場で、開始前に魚の活性を上げるためか第1回目のマダイの放流があり全員一斉に第1投。
西風が非常に強く気温も低いが海面1mにはウルメイワシの群れが投入と同時に餌めがけて走り、瞬時に餌も消えさる。困ったぞ対策は何かと、比較的餌取りに強いと思われる≪キビナゴの2尾刺し≫を中央に投入。浮子が馴染んだと間髪をいれずスパッと入る。無意識の条件反射か大きく合わす。竿が孤を描く。凄い抵抗をみた瞬間、竿が跳ね上がる。あーあぁ、またやってしまった。最近、海上釣り堀でのバラシの多いこと。焦りか?。
開始30分経っても40分経っても誰にも反応がなく暗雲が立ち込め黙々の境地だ。そんな中、浜田会員の竿が曲り、本日第1号のマダイをGet。さあ〜これからだぁ〜と、一瞬の晴れ間を見たが・・・。
第2回目の放流はクロソイで≪アマゴ≫を泳がす。アマゴには餌取りの反応はないだろうと今にも沈むであろうと浮子を凝視するも、これまた全くの無視だ。凄く強い西風で浮子の位置も定まらず直ぐに流れてしまう。
第3回目の放流はトラフグだ。これは何としても釣りたい!!。この頃になりあれほど強かった西風もやや弱まり、釣り場の環境も変わってきたようだ。小川代表はクロソイを主に、藤田会員もマダイにクロソイを釣り阿部会員もマダイにクロソイを釣っており、全員、トラフグを目標に竿入れも忙しい。
ふと網際を見るとトラフグが浮き沈みしているではないか。これは見釣りだ。餌は餌取りに少々取られてもいいように≪石ゴカイ4匹ほど≫チョン掛けでワイヤーハリスを使い網際でトラフグを待ち受ける。石ゴカイには餌取りも群れるが願いが叶いトラフグが出現した。ゆっくりゆっくりえばむ。もういいか、もう少し。やったあ〜。続いて小川代表も何度もこの海上釣り堀でトラフグを釣った経験があり、生簀中央に投入されていた竿が大きくしなる。見事なトラフグで餌は≪あさり≫だそうだ。
最後、4回目の放流はマダイで中に大当たりの懸賞(5,400円の割引券)がついているのが放流された。狙っても釣れるものではないが本日放流分のマダイ、クロソイ、トラフグは既に釣っており心の余裕か中央に投入しちょんちょんと誘い気味に変化を与えていると浮子がゆっくり沈み出す。あれぇ〜、これは餌取りではないぞ、逸る心を抑え大きく合わすとバッチリ掛かる。やり取りの末、魚影に光るものが付いているではないか。狙いは成功した。これは狙って釣ったと言いたい。
本日、4名でマダイ5尾、クロソイ7尾、トラフグ2尾の釣果であった。これは、釣時間7時間で1時間2尾となる。誰か2名が1時間かかって2尾を釣るとは、あまりにも寂しい結果である。ただトラフグは我々ではどうすることも出来ないが、プロが捌いてくれる(捌き代=500円)には大助かりだった。
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